爆音アルゴリズム
こんにちは。
久々にパーソナルトレーニングを再開したら、足の外側がバキバキになった私です。
子供が感染症にかかって家に引き篭もると、抱っこして上げ下げする動作とカーテンをひく動作、しゃがんでお皿を取る動作しかしないからあかん。
42歳になったので、意図的に体を動かさないといけないなと心から感じた次第。
ところで。
我が娘は赤ちゃんの頃から音が鳴ると踊る。
特に沖縄民謡、エイサーなんて走ってバケツと棒を持ってガンガン鳴らしながら踊る。
某友人は「ラテン系だね」と表現してくれたが、まさにその通り。
発達の過程の関係で顔立ちに凹凸があまりでない感じになりがちなダウン症もちなので気がついていなかったが、彼女には「インド人の俳優によくいる顔」と大学生時代に言われたという祖父と、「顔が濃い」という理由で沖縄県人会に入れられチョンダラー(エイサーのピエロのような人物)として踊っていた叔父がいる
インドであり、沖縄であり、ラテン系であり、何かあったら踊り出しそうな空気を持つ遺伝子があちこちの隙間に組み込まれているのかもしれない。
そんな彼女のマイブームはみんな大好きEテレの『ピタゴラスイッチ』で流れている『アルゴリズム体操』。
いつもここから、という芸人さんと飛行機や船関連、消防士さんから伝統芸能の方々などがそれぞれの持ち場と持ち味を活かしたまま、一列に並んで同じ動きをするのだ。
知らない方はぜひ見てもらいたい。
普段見かけない部署の人も加わっていて、社会科見学的にもおもしろい。
このリズムのいい感じが娘の心を掴んだらしい。
家の中だろうと車の中だろうと、唐突に「アウオウアウウアウアイソー!!!!!」と叫び始めるようになった。
いつもここから、さんが大きな声で発声している。
マネとしては正しい。
しかしうるさい。
どんな声量だ。
腹筋つきにくいんじゃなかったのか?
大発声後、当然のように踊り始める。
前に向くし、手を横にするし、頭を下げる。
パッチンパッチンガシンガシンでは、まだよくわかっていない弟に腕を合わせることを強要し、結果として弟がやたら殴られるはめになる。
かわいそうに。
弟はかわいそうなのだが、それなりにその動きに興味があるらしく、楽しそうに見ている。
そして最後の深呼吸だけニコニコで参加する。
で、いつもはここで終わる。
先日の娘はちょっと違った。
最後に
「アウオウアウウアウアイソー!!!!!オワリー!!!」と言ったのだ。
これまでも何度か気のせいのような?二語文っぽい音を出していたが、こんなにはっきりと言ったのは初めて。
いやいや、はっきりとは全く言っていないんだけど、音をこんなに長く記憶して発声したのは間違いなく初めて。
その後「もっかい!もっかい!」と何度も言うので何度もかけたが、毎回最後に
「アウオウアウウアウアイソー!!!!!オワリー!!!」
と言う。
実は今姉弟同時のダブルイヤイヤ期。
イヤイヤ期、つまり自我がしっかり出てやりたいことはあるけどつたえられないから反抗することで自分を表現する期間。
不快感だけははっきり認知できる期間。
親にとっては地獄だが、子供にとってはとても大切な時期。
発話が苦手な子はこれがめちゃくちゃ長いと聞いた。
だって伝えられないからね。
爆音の「アウオウアウウアウアイソー!!!!!オワリー!!!」は確かな成長の印。
健常児、定型発達児にはあたりまえのことだけど、一つ一つの工程をゆっくり成長していく彼女にとっては大きな一歩。
母である私は感動と「マジでうるせぇ!」の狭間で、耳栓を検索するのであった。
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