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酷い肩こりと右手の痺れ/20代女性

気になるところ

事務仕事でいつも肩が凝るが今回は耳の奥が痛い感じもする、さらに右手小指の痺れもあるので耐え切れずご来院との事。

別件(耳)で通院した際に前述症状を相談し画像診断他、異常は認めないので専門医から重度の肩こりからでは?との見解を頂いたとの事。


仮説と検証

1)専門医の診断からレッドフラッグの問題はないと考える、しかしながらもう一歩踏み込んで先ずは右手の痺れが頸椎由来なのか判別を行う→特定の首の向きで痺れの増強があるのか?(-)前後屈・左右回旋(-)頸椎椎間の不安定性(-)問題なし。

2)患側右肩甲骨が胸郭に対し外転して巻き込んでいる、前鋸筋の収縮を認めたので術者が該当筋を手刀で一瞬緩める(+)痺れが一時的に消失。

3)2の前鋸筋過緊張は単体で緊張かと思いきや、胸郭右回旋で胸骨柄が右を向いている、そのカウンターローテーション(前を向こうとして)で右肩甲骨を自身で巻き込み真っすぐを作っている。

4)その検証として左鎖骨と左第2肋骨が下制し前方吐出(小胸筋)、更に外腹斜筋と前鋸筋も緊張していた。


コンディショニング

1)左胸郭の修正→小胸筋ハンズオン(手技)と呼吸法にてアライメント修正

2)左外腹斜筋と前鋸筋の接合部ハンズオン

3)右前鋸筋ハンズオン

4)胸椎の伸展ROM(可動域)の亢進エクササイズ


痺れの違和感NRS9→NRS1以下にまで消失、次回痺れの再発無ければ1か月後に経過観察。

その間に胸椎伸展をホームエクササイズとして行い、胸郭を拡げその上に乗っている肩甲骨のアライメントと動きを正常化する事をお願いした。


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