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2024夏終わりの養生

今年も暑かったですね!
まだ夏は終わってませんが。
既に立秋は過ぎているので、薬膳的にはそろそろ次の準備をしたいところです。
本来は土用が次への準備期間なんですが、
夏の土用は夏真っ盛りよりも夏の対策が必須!
なので、立秋以降が秋への第一歩のタイミングです。

日本の夏は、暑くてジメジメ重い。

これは日本の夏を経験したことのある人全員の共通認識かと思います。
北海道とかはちと違うと聞きますが、
冬にしか行ったことがないので体感しておらず。当てはまらなければすみません。

暑いのとジメジメは、
中医学では「暑気」と「湿気」という二つの気(エネルギーでありハタラキ)が悪さをすることによって発生します。
本来なら、暑気は暖かさを、湿気は潤いをもたらしますが、
多すぎるそれらは「邪気」となり、
人体に悪影響を及ぼします。

それぞれの詳しい話は別記事に譲るとして。
今年取り上げたいのは「湿気」「湿邪」の方です。

湿邪は、
重たい系頭痛や重たい系疲労感、重たい気持ちなどの重たい症状や、
目やに、膿、蓄膿、下痢軟便、べたつくおりものなどの粘着系症状を引き起こします。
そして、湿邪がたまりにたまると、
体の中でスライムになり、
それがさらにたまるとキングスライムになり。
むくみや関節痛、肥満などの元になります。

総合して、夏暑くて食欲がなくなるのに太る人は、湿邪に弱い人、痰湿(スライム)が溜まりやすい人といえます。
そして、そんな人は、気圧の変化、特に下がる時に弱い方が多いです。

そこで今年の夏ですよ。
今年は比較的ですが、湿気が少なかったですよね。
湿気の少なさと暑さのおかげで、
元々体内にあった湿気や痰湿が少し濃縮されて、体積が減った可能性があります。
なので、もしかしたら、気圧の変化での体調不良が少なかった方もいらっしゃるのでは?

しかも、痰湿の体積が減ったおかげで、体重も少し減ったかも?

ですが、ここで気を抜くと、
単に「濃くなったスライム」が、またしても体内に居座るだけになってしまいます。

更に、秋は集約してエッセンスを取り出す季節。体内に汚れがたまっていれば、汚れたエッセンスになります。
スライム痰湿のお掃除、しっかりしておきましょうね。

一番おすすめなのは、真呼吸と散歩ですが、
薬膳としては
海藻と瓜類といういつものやつで、
痰湿を追い出してやってください。
ついでに理気剤として柑橘を。
わかめときゅうりの酢の物に柚子皮あしらったりしてみてください。

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