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薬膳茶を始めてみたいあなたへ

巷に薬膳火鍋屋さんのみならず、季節に合わせた薬膳を出すレストランやカフェも増えてきた昨今。私が国際中医薬膳師の資格を取るために学校に通っていた頃には考えられないくらい「薬膳」が広まってきている印象です。
薬膳は料理をしなくちゃいけないし(これも誤解ですが)、家族みんなで同じメニューを食べるから嫌がられるかもしれないし、とハードルが上がりがち。
そんな場合におすすめなのが薬膳茶です。
薬膳茶は薬膳や漢方と同じ理論を使うものの、選んだ「茶材」をティーバッグに入れてマグカップにポイして、お湯を注いで飲むだけ。
料理の腕は要らないし、一人のために簡単に作ることができます。

ただ、理論の部分は漢方と同じだけあって、少々ややこしいこともありますし、飲み方にも少しコツがあります。市販の「薬膳茶」の飲み方は、若干もったいない内容が表示されている場合が多いです。

今回は、超初心者さんが薬膳茶に踏み出すためのお話を書こうと思います。

用意するもの

・マグカップか小さめのティーポットや急須
・お茶パック
・はかり(あった方が迷わない)
・茶材

あとはお湯が要ります。
慣れてきて、形にもこだわりたいなと思ったら、マグカップではなく「蓋碗」にしてみたり、透明ガラスのポットを使ったりすると、それっぽくなります。透明ガラスの茶器は、茶材が見えて、なんとなく専門家ぽい雰囲気が出せます。

蓋碗。小さい湯飲みに移して飲んでもいいですし、蓋をずらしつつ口を直につけて飲む使い方も。

茶材について

実は、普段飲んでいる「お茶」も薬膳茶の茶材の一つでもあります。
簡単に特徴を紹介すると、
緑茶:体の熱をとる。こころを落ち着ける。
紅茶:こころを落ち着ける。利尿作用。
烏龍茶:消化を助ける。
麦茶:体を冷やす。
なので、その時の自分の体調に合わせて選べば、これらも立派な薬膳茶です。

でももう少し薬膳っぽいものを入れたい。
ならば、
・茉莉花(ジャスミン)
・胎菊(菊花)
・薄荷またはミント
・桂花(金木犀)
・肉桂または桂枝(シナモン)
あたりを用意されるといいです。これらを、緑茶や紅茶と合わせていただきます。
ジャスミンはすでに緑茶と合わせてあるものがジャスミンティーとして売られているので、そちらを使うと楽ちんです。

これらを合わせて使う場合、どれくらいずつ入れるのか、気になりますよね。

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