十七条憲法の和(ヤワラギ)的解釈
勿論、『日本書紀』編纂の時代を含めて、6~8世紀に日本では、漢字を導入したてのころであるから、漢字は当時の中国の読み方が重視されていたかもしれない。無文字文化の日本人が、漢字を理解すると云うことは、先にも触れたように大変な努力が必要であったはずである。
但し、ここで注目されるのが、漢字を母国語、あるいはそれに近く理解できた奇渡来人の存在である。彼らは、彼等自身を含めて数代前に大陸から、今流にいえば亡命あるいは移住してきた人々で有り、数代を経ても母国語を自在に扱えたのである。