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憲法という言葉

  なぜConstitution~は、憲法となったか?    建国法・国法ではなく、憲法となったわけ?         コロナの猛威のために、一端下火となっている憲法改正論議であるが、この憲法改正、あるいは改変論議の中で、「現在の日本国憲法は、第二次世界大戦の敗戦伴い、連合国側、特にアメリカから押しつけられた、押しつけ憲法であり、日本独自の憲法ではないから、改正必要がある」というような主張が、その改憲の理由の一つ、しかもかなり重要な理由として挙げられる。  現行の憲法に関して

    • 十七条憲法の和(ヤワラギ)的解釈

       勿論、『日本書紀』編纂の時代を含めて、6~8世紀に日本では、漢字を導入したてのころであるから、漢字は当時の中国の読み方が重視されていたかもしれない。無文字文化の日本人が、漢字を理解すると云うことは、先にも触れたように大変な努力が必要であったはずである。 但し、ここで注目されるのが、漢字を母国語、あるいはそれに近く理解できた奇渡来人の存在である。彼らは、彼等自身を含めて数代前に大陸から、今流にいえば亡命あるいは移住してきた人々で有り、数代を経ても母国語を自在に扱えたのである。

      • 和(ヤワラグ)から(ワ)へ

        『日本書紀』の和の用例の検討  以上のように、聖徳太子の思想の研究に於いては、当然ながらその文献を彼の思想を忠実に再現すべく、その文献を解読することに努めることが不可欠である。それには、なるべく現代的な後代の知的な意味づけから離れて、文献そのものから解釈するということである。それには文献が正しく読み込まれねばならい。そのためには、和という漢字の読みに注意が必要と云うことである。この点和という漢字が、現在に於いて余りにも身近で、その意味も明確であるが故に、何の疑問もなく和を「ワ

        • ワかヤワラギか

           十七条憲法解釈のイデオロギー性を考える 十七条憲法と和の思想  日本的な共生思想のあり方を和という文字で表すことが、いつから始まったのかは今後の研究課題であるが、「和の思想」と「十七条憲法」の冒頭の第1条を結びつけて理解する、あるいは解説することの起源を探求することも、さらなる研究がまたれる。が、しかし少なくとも現在のように両者を結びつけて解説、死有りその本文を引用する原型とも云えるものは、明らかに「国体の本義」の第一、「四の和と「まこと」」における引用法と関係があるよ

        憲法という言葉

          和のイデオロギー性を問う

          和ではなく、やわぎだ・・ 17条の憲法は和(ワ)ではない。ヤワラグなのに??? こうご期待です。

          和のイデオロギー性を問う