サンリオキャラクターは敬老の日に「長生きしてね」とは言わない

んじゃないだろうか。

…私が今年だけ確認した限りでは。


今日9月18日は敬老の日である(だった)。
法律上、お年寄りの長年にわたる献身に感謝し、かつ長寿を祝う行事として定められている。一般的には、祖父母をはじめとする身近なお年寄りにプレゼントなり何なりで感謝を伝える。

サンリオの子たちも、今日はみんなおじいちゃんやおばあちゃんにありがとうをしているようだ。

とはいえ、敬老の日においては(特に立場的に孫あたりの子どもに)よく使われているであろうフレーズ「長生きしてね」は登場していない。

個人的な推測にすぎないが、キャラクターの死を想定していることになってしまうので、プロモーションとして意識的に避けているのではないか。


しかしこの勝手な仮説にいったん従うとして、なかなか示唆的…っていうと仰々しいが、なるほどなあと思わされたのだった。

相手に生きてほしいと願うこと、そして反対に自らが生きたいと願うことには、いずれも対極の概念である死のイメージが、必然的に裏側に伴ってくる。
死という現象が発生する時空間に存在する動物にしかない発想なのだこれは。私たちは人間なのだ。

サンリオキャラクターの子たちは私たちと全く別物の存在でありながら、それを感じさせない程度にこちらの生活空間の各所に溶け込んで、馴染んで、私たちと懇意にしていると思わせる……


…ものすごいハイレベルな配慮じゃないか!?!?!?
本当にここまで考えてたらどうしよう、えっどうですかサンリオさん…サンリオさん…(考えすぎ)



p.s. 8月15日の終戦記念日にも、サンリオキャラクターの子たちはどこも「戦争」に係る直接的な表現をせず、「みんながなかよく、しあわせにすごせますように」というような形で平和を祈っていたのだった。
私はサンリオのそういう、上品な物腰の柔らかさが好きだ。

きりみちゃんかわいいね


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