業務スーパーのチキンを食べて思い出した貧乏な日

実家に帰ってきた時に、業務スーパーデビューをしました。自分用のお土産として帰ってきました。鶏肉が900gあるので、少しずつ食べていっても減りがゆっくりでありがたいです。
学生の頃、お金がなくて1週間1000円で過ごす日がありました。最終的に残り二日を200円で過ごさないといけなくなったことを思い出しました。
お弁当を作ってもっていった時のおかずは、ご飯と、ご飯にケチャップで味をつけて衣をつけたライスコロッケにしたものに、上からケチャップをかけて食べました。お弁当を見られるのが恥ずかしかったです。
当時、名前のない料理を作ることが多くて、姉から
お前が食べているのは料理じゃなくて餌だ」と言われたことがありました。

お金ない時に頼るところは、薬局の食品コーナーと、トライアルという格安食品センターでした。
30円くらいのうどんや、卵と、もやしと、パスタと、豆腐と、納豆と、米です。100円で2人分のパスタソースによく頼っていました。炭水化物の割合が自然と増えてきます。栄養に偏りが出ること、食事にかけられる予算がないため食の楽しみがなくなります。
また、食事以外の生活でも、化粧落としを買う余裕がなくて食器用洗剤でメイクを落としたりもしていました。限界生活でした。
私の場合、ジョギングで走るとその後空腹感がなくなるので、夕方5kmほど走って、そのまま就寝することもありました。休みの日はお金をかけないために一日中ネットサーフィンや、スマホで小説を書いてアップロードするか、夕方まで寝て過ごすことが多かったです。
生産性のない時間の使い方をしがちになります。
楽しみが少ないことは、能動的な楽しみを経験することに予算が割けなくなります。
散歩に3時間かけてみても、心が荒んでくるので、感動する余裕がなくなってきます。

誕生日やクリスマスのイベントの時に、半額になったおードブルや、1000円でカツ屋さんでテイクアウトすることが贅沢でした。
当時、時給750円で18時から24時までの居酒屋バイトをしていて、ストレスの解消として、100円の紙容器のオレンジジュースを2本買って、がぶ飲みする時もありました。一回バイクのヘルメットを盗まれて、バイクを押しながら午前2時半に家に着いて、翌日大学にいくこともあって不運もあったため、余裕もなくなっていました。
社会のことがよくわかっておらず、良いように使われていたことが、そういうところが分からない人間なことがますます情けなくなっていました。結局3ヶ月でそのバイトは辞めました。
精神的余裕がなくなってきて、風呂に入らなくなったり、洋服も着替えずに大学にいくこともあって、やめてよかったと思っています。
自分に合わない環境に身を置いていると、一日、1週間、1ヶ月が果てしなく長く感じます。
仕事を辞めて、人生で体感よりも時間の経過が早くなる感覚を知りました。
大学で学んでいる時や、1人で本を読んだり、考え事をしたり、いろんなことをしているとあっという間に時間が過ぎていきます。
夏までは心が死んでいたのですが、それが調子がよくなってきたので、期待しすぎずに、自分のできることを素直にやれば良いのか、という心に戻っています。嬉しいです。

食事の話に戻るのですが、もともと朝ごはんは食べないので、1日1食から2食であることが普通だったのですが、具のない米や、うどんや、卵ばかり食べてばかりいると、体も安っぽい存在に思えてきてみっともなく思えてきたことで、そんな状況は嫌だな、と思いました。半額で2個で250円の桃を買って、1食を桃で1週間過ごした日もありました。その桃は良い思い出です。

それから、当時のことを思い出して、そういった偏った食事で自分を疎かに扱うことをやめようと思ったきっかけでした。

それから、格安の食品で食事を補おうとすると段々自分の体、食べているもので体が出来ているのに、雑に扱うことは何も良いことに繋がりません。

久しぶりに、格安で同じものを4日かけて食べることをやっていて、後はもやしにハマっていて最近もやしばかり食べていたので、当時のことを思い出しました。

安い野菜や、加工されていない鶏肉や、豆腐や玄米で、単純であっても味噌汁を作ったり、鍋にしたり、丁寧に食事を摂ることはなるべく、できる範囲でやるようにしています。
ファストフードも好きですが、高く感じるので、スーパーが自分にとってはありがたい場です。


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