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古民家の子ども部屋をお引越し

昨日と今日で、子どもの持ち物の大整理と子ども部屋の引越し(2階から1階へ)をしました。

片付けのほとんどは子ども自身がやり、私は大掃除もお正月の用意もできてないのだけれど、「今年やるべきことをやった!」という感じで達成感でいっぱいです!

というのも、子ども部屋のことで春からずっとモヤモヤしていたんですよね……。

使われなかった子ども部屋

今年の春から今の家に住むことになり、一番日当たりの良い2階の6畳和室を子ども部屋にするつもりでフローリングに変えました。

以前は「自分の部屋」を持っていなかった娘。一緒にカーテンを選んだり、引越し前に夫の会社の仲間達に来てもらってみんなで押入れの中を真っ白に塗ったり、そういうのは楽しんでいたのですが、いざ引越してきたら、全くその部屋に寄り付きませんでした。

なぜなら「怖い」から。うちは築100年近い古民家。とっても怖がりな娘は、最初はトイレにもひとりで行けませんでした。やがて1階には慣れて怖いと言うこともなくなりましたが、2階は未だにひとりで行けません。

子ども部屋になるはずの場所は、なにか必要なものがあるときだけ取りに行く物置部屋になってしまいました。

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「あのおもちゃで遊びたい」「2階から取っておいで」「お母さん、ついてきて」となる。遊んだ後「片付けて」と言えばやっぱり「お母さん、ついてきて」です。はっきり言って面倒です。

よく使うものは1階に置きっぱなしになるし、そうでないものも2階に持って上がったらとりあえずそのへんにぽんと置くだけ。どこに何をしまうか考えたり工夫するということがないので、次に使う時に「あれはどこ〜?」と探していて、片付けのスキルが身につかないのも問題でした。

「無理だ」と悟り、作戦変更

引っ越す前は、「壁も好きな色に塗ろうね。そのうちベッドや机も置こうね」なんて言って子どもも乗り気になっていたのです。

最初は仕方ないにしても、「夏頃になればお部屋で過ごすようになるかな〜」なんて思っていました。でも、秋が過ぎて冬になっても全くそういう気配はない。

1階に子どもの持ち物がどんどん増殖していき、片付けるように言っても2階に行きたくないがために渋る子どもに対し、イライラしてしまうことも増えてきました。

でも、「怖い」気持ちは自分の意志で消せるものじゃないんですよね。「怖がるな」と言うのは理不尽だし、「我慢して行け」というのも可愛そう。最近になってようやく、「2階を使わせるのは無理だ」とあきらめました。作戦変更です。

1階に全く使っていない部屋があったので、そこを子どもの部屋にすることに。

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床の間のある純和風で、北側だから薄暗い部屋です。引越し前だったら、子どもは「こんな古い部屋イヤ」って言ったでしょう。が、いつも親子で過ごしているダイニングルームの隣という便利な場所。2階に自分のものがある状態がとても不便だった今の彼女にはこっちの方が断然良かったみたいで、「ここを自分の部屋にする?」と聞いたら、すごく喜んでいました。

まずは仕分けから

せっかくの機会なので、部屋から部屋にモノを移動させるだけでなく、整理することにしました。

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最初にホワイトボードに表を描いて、
・遊び
・学校・勉強
・途中のもの(作りかけの工作など)
・記録・思い出(手紙や保育園時代の作品など)
・着るもの
というカテゴリごとに、
・よく使う(週に1回以上)
・ときどき使う
・見えるように飾っておきたいもの
という分類で仕分けすること、
それ以前に「いる/いらない」を考えて不要になったものは不用品の箱に入れることを説明しました。

子どもは、表による説明と「仕分け」という作業に魅力を感じたようで、目をキラキラさせてやる気になってくれました。

その後、移動先の部屋の隣の部屋に、養生テープで表と同じ12マスを作り、2階から運んできたものをどんどん置いていくことにしました。

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これが、大方のモノを持ってきたところ。まだまだ分類は途上です。

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子どもが途中で音を上げたり、「手伝って」と言ってくるかな〜と思っていたのですが、ほとんどひとりでやりきりました。愛着のあるものを仕分けるという作業が面白かったみたいです。

ただ、片付けの常で、途中で懐かしいものに見入ったり、作りかけの工作の続きをしたりとマイペース。この仕分けの作業で1日目が終わりました。

お部屋ができた♪

仕分けの作業は丸一日かかりましたが、それらを片付けていく作業は2日目の午前中に終了しました。

仕分けの結果を見ると「飾っておきたいもの」がやたら多くて、「そんなに!?」と思いましたが、なんとか並べることができました。良かったね(ホコリ溜まりそうだけど…)。

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この家にあった古い鏡台もこの機会に使うことにしました。

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ふすまとか障子とか壁とか、これから工夫して可愛くしていけたらいいな、と思います。とりあえず、娘は自分で作ったお部屋が気に入ったようで、さっそくお絵描きなど初めていました(今までは何をするにもダイニングテーブルでだったので、新鮮!)。

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「広い」っていいね

1日半かけての子ども部屋づくりをやってみて思ったことは、「うちが広いって助かる」ということでした。

2階の部屋は無理だったから1階を使おう、というのはもちろん、それ以外の部屋に持ち物を全部広げて一晩そのままにしておくとかも、前のアパートだったらどう考えても無理でした。

古い家でいろいろ大変なこともありますが、広さというのは色々な意味での余裕につながります(これって、人間についても言えること。スケジュールや体力に余裕があると、色々なことが可能になります)。

特に古民家に住みたいという願望があったわけではなく成り行きでこうなったのですが、地方で広い家に住むというのは、なかなか良い選択だったかもしれません。

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