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新卒で入社したLocoを退職するので、Locoのカルチャーについて書いた。

はじめに


人生で初めてNoteを書きます。

社内で週報日報を書くのは割と好きな方だったのですが、不特定多数(多数なのかは謎)の人に見られるとなると、変に意識してし・・・まわないように、いつも通りゆるく書けるよう留意したい!長くなったので、適宜読み飛ばしたりしてくださいね。



さて、書きたい内容はタイトルの通りで、


2016年新卒として入社したLoco Partnersを4月末で退職します。


本当にのびのび働かせてもらったし、Instaを見た友人からよく「矢田貝、職権乱用して良いところ泊まりまくってんな〜〜」と言われるほど現職も大好きだったのですが、それだけに辞めることに驚かれた人もいると思います。


コロナウイルスで市場が激動しているこんな状況ですが、このタイミングできっちり言語化して記録に残すことで自分の整理に。また、お世話になった皆さんにも、その想いを伝えたいなと思いNoteを書いてみました。


Locoのメンバー、これからお世話になる転職先のメンバーだけでなく、最近会えてない人にも現状報告として、矢田貝の現状が伝わればいいなと。


※当記事には急に手作りのスライドが出てきます。それは現職(Loco Partners)で「卒業プレゼン」という、退職するメンバーが全社に向けてプレゼンをする機会があり、その卒業プレゼンで用いたスライドを用いています。(つまりこのNoteは卒業プレゼンで話した内容でもあります)

自己紹介

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私があらゆるSNSで乱用している左の写真は、大学時代の友人が急に「ねぇねぇ!Pinterestで矢田貝君に似てる人見つけた!」と送ってきた写真です。自分で言うのも何ですが、まじで自分に似てると思う。

オンラインでカタンやってくれる人募集してます。

Twitterも頑張っていきたい。


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私の人生を簡単に要約すると、
・色々苦労した人生(大学で長めの5月病、東京で家がない時もあった、既卒インターンを選ぶなど)
・IT界隈には珍しい地方人間。私が言う地方人間とは、出身が地方ということではなく、大学や新卒まで地方にいた人を指します。

ちなみに地方へのこだわりは、このNoteの最後にも登場するのでここでは伏線まで。

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3.5年間で日本を飛び回りました。ちなみに、おすすめの観光地は上高地と地元の瀬戸内!早めに青森と岩手にも行きたい。あと黒部ダム。

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上高地は雪がかった4月~初夏がおすすめ。


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安藤忠雄建築の瀬戸内リトリート青凪さんから見える瀬戸内海。


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宿泊は通算100施設弱ほど、食事・カフェ利用で通算30施設ほど(敬称略、誰かと一緒に行って漏れてたらすみません・・・)と、旅館シティホテルビジネスホテル町家・・・ありとあらゆる宿泊形態に泊まらせていただきました。

↓ちなみに矢田貝経由でReluxで予約をすると10%OFFになります。この制度を使って、私の友人10人くらいがReluxで予約してくれました。
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自己紹介がただの旅行好きアピールになってしまった(;・∀・)

そもそもLocoに入社した理由


言い出したらキリがないのですが、まとめると2つあります。

① 地方に携わる仕事(地方との接点)
② Valueへの共感


① 地方に携わる仕事(地方との接点)

これは社内ブログにてLoco入社エントリにまとめていたので引用します。


改めて「自分のやりたいことってなんだっけ」と悩んでいた時期に、僕の大好きな「Nのために」というドラマを見ていると、瀬戸内海のとある島出身の人物が「私が住んでいた島からはまっすぐな水平線が見えなかった。他の島に取り囲まれているから。端から端まで水平線の見える海を見てみたい。」というセリフを聞いてハッとさせられました。僕も瀬戸内海(香川・広島)で育って、今こうして瀬戸内海を離れたからこそ、改めてその魅力に気づいたんです。「地元に携わる『何か』をしたい。」漠然とそう思っていた時、Locoのことが急に頭に浮かびました。元々、以前働いていた会社とLocoは関わりが深く、そこで働く仲間たちが「Loco Partnersは良い会社!」と言っていたことを思い出して、即面接を受けにいきました。


Nのために 久々に観たいな〜〜。


ちなみに、以前働いていた会社  = リレーションズ(主にseleckの人たち)さんです。seleckさんは、600社・1,000チーム以上の「現場のノウハウ」を公開するWebメディアで、私は2015年頃、当時リリース前の記事執筆を手伝っていました。「アジャイル?何なんだそれ」と、当時は全くわからない横文字ばかりを使って話す取材(言い方が悪いw)の文字起こしをやっていたのですが、そのお陰でITのアレコレが分かるようになりました。感謝!

(宣伝しておきますね)


② Valueへの共感
Locoでの仕事は圧倒的に楽しかったんですね。半期ごとにミッションが変わる。OKRが変わる。1年ごとに会社のフェーズが変わる。同じ日を過ごすことはほとんどなかったことも含めて全て楽しかったです。勿論、なあなあ・仲良しこよしで仕事をするという意ではなく、キツい仕事や落ち込むこともあったのですが、部活感というか、青春感というか・・・。
なんでLocoでの仕事が楽しかったのか、その答えはLocoのvalueへの共感であると当時入社前に結論付けていました。

入社プレゼンのスライドがまだあったので、引用します。

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※5values:Locoのvalueの通称
(スライドのダサさが初々しい・・・笑)


まとめると、Locoの5valuesを体現しようとすると、公私ともに人生の何事もポジティブに捉えられるようになり、悩むことが少なくなったんですよね。ここでバリューの大事さというか、迷ったときに立ち返る指針があることの重要性を学びました。


Locoでの学び 〜バリュー・カルチャーの重要性〜

ということでやっと本題。


Locoに入社し、本当に沢山のことを経験させてもらったし、沢山のことを学びました。
何があったか・・・は省略します(笑)長くなるので。
学びも沢山ありました。それを書こうとも思ったのですが、とはいえそれをNoteで皆さんに見てもらうのもどうかな・・・と思い、結果標題に至りました。自分がバリュー共感でLocoに入ったので、バリューやカルチャーについて書こうと。

Locoの代表的なカルチャー(行動師範)を整理し学びに変えることで、Locoっぽさみたいなのが社外により広がれば良いし、転職先にも「ああ、矢田貝ってこういうやつなんだな」と伝われば良いなとも思っています。


ちなみに、カルチャーとは。

企業カルチャーとは企業に属するメンバーの間で、意識的あるいは無意識的に共有されている価値観や行動規範のことです。 採用においても、カルチャーフィットと呼ばれるように、候補者と企業のカルチャーとの合致度合いにより、入社後の離職やパフォーマンスに影響を与えます。

引用:模倣されにくい優れた企業・組織カルチャーを持つ意義とは

もうちょいカルチャーについて自分で補足しようと思ったのですが、タイミング良く昨日、一連のツイートでカルチャーについてまとまっていので、ぜひご一読ください。


※一連のツイートを抜粋しています。気になる方はリンク踏んで直接見に行ってください。


ちょうど今、有給消化中に「WORK・RULES」を読んでいて(今更)、バリューについての言及もありました。

Culture eats strategy for breakfast.(企業文化は戦略に勝る)
━━━ピーター・ドラッカー

こうしてみると、何とも驚いたことに「文化が戦略を食う」というフレーズはまったく正しかったのだ。(中略) ミッション、透明性、発言権というわが社の文化的礎石が、私たちを何度となく次のような課題に向き合わせた。意見が分かれる難題に取り組むこと、そうした難題について議論すること、そうした難題を明瞭な戦略に分解すること。つまり、わが社の文化がわが社の戦略を形成していたのであって、逆ではなかったのだ。


SmartHRの宮田さんもこんなツイートをしてました。


Locoで過ごした時間を振り返ると、Locoってカルチャーがしっかり根付いている会社だったなと思うのです。新卒なのでまだ1社しか知らないですが(笑)、カルチャーがしっかり根付いている会社って稀だと思いますし、そんな会社に入れたのはラッキーだったなと。


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このスライドが全てではないのですが、ぱっと思いついたものを書き出してみました。


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Locoのカルチャー


1-1. Locoship
これはLocoのvalueの通称です。具体的には5つの行動指針が定められていました。

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引用:https://loco-partners.com/about

・BE HONEST:全てに素直であれ
・ONE TEAM:ひとつのチーム
・OWNERSHIP:高い当事者意識
・ROCKET SPEED:最高速のアウトプット
・FAIL HARDER:大胆に失敗しよう

これに関して私が語るよりは、篠塚前社長(以下しのさん)が作ったスライドを見ていただいた方が早そう。笑


ピアボーナスのUniposを導入したり、四半期ごとの締め会で「Locoship賞」としてバリューを体現した人を表彰したり、slackでカルチャー明記されたスタンプを作ったり。Valueが浸透するような仕組みが十分に設けられたので、社員間の会話でもこのLocoshipは当たり前のように使われていました。


1-2. リクルート系(お前はどうしたいの?/期待値調整/「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」)

弊社はリクルート出身のメンバーが多く、リクルートでの社内用語も当たり前に使われていました。「フィジビリ」「期待値調整」とかが最たる例ですかね?w
新卒時代から上司には「で、お前はどうしたいの?」と聞かれ続け、今ではすっかり後輩に同じような問いをぶつけていました。しのさんのこのツイートを引用しながら。


リクルートの旧・社訓「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」も社内ではよく使われてきました。個人的にはめちゃ大好きで、これを何事にも当てはまるし、これを体現できるかどうかは人生において相当大きいなと思います。外的環境や要因を変えるより、自らで創って変えた方が確実でラクで楽しい。


1-3. 謙虚
これは本当にLocoっぽいなと思っています。創業者のしのさんと、共同創業者の塩川さん含め、社内では「謙虚」という言葉がよく使われていたし、何より2人が1番謙虚だった。


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自分は元々、謙虚と真反対のタイプなのですが(笑)以前に比べると「謙虚であること」の意味が分かってきたように思います。一生忘れないようにしたいな。

謙虚であれば何事からも学び続けるだろうし、感謝やリスペクトにも繋がる。

宮さん(元執行役員)から「謙虚と卑下を履き違えるな」と言われたことも懐かしい。



1-4. GIVE and GIVE
これは2017年頃?に半期のスローガンとして定められて以降、社内では「GIVE」という言葉が活発に飛び交うようになりました。'GIVE'という言葉は今でもしの社長がYoutubeで使っていた。


私のバイブルでもある「GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代」という本も一緒に紹介します。見返りを求める(GIVE and TAKE)のではなく、誰かに何かを与えよう(GIVE and GIVE)ということ。そしたら思わぬ形でいつか返ってくる(TAKE)という考え方がベース。


過度に期待をしない、見返り目的で行動しないという、人として非常に難しいことを説いていますが、個人的にはとても好きな行動指針です。


1-5. YK(やりきる)
これは元COOの酒井さんが2016年頃に提唱した言葉で、社内を風靡したのですが、現在はあまり使われていない行動指針です。(笑) 
宮さんとseleckの取材を受けた時に言及したので、その文章を引用します。


宮下 他には「さいごの砦」というValueもあります。これは「そのポジションを守ってる君が最後の砦で、君が負けたらもう負けるんだ」と思って仕事をしてね、ということです。こうした行動規範を、インターンにも社員と同様にしっかり伝えています。                     矢田貝 「さいごの砦」を根付かせるために、社内には「YK」という言葉が飛び交っています。「YariKiru(やりきる)」の略語で、メンバーがお互いに煽り合っていますね(笑)。ライトな表現なのでお互いに声掛けしやすいですし、行動規範が浸透する良い言葉だと思います。お陰様で、以前より圧倒的に仕事をやり切れるようになりました。ライトな表現なのでお互いに声掛けしやすいですし、行動規範が浸透する良い言葉だと思います。お陰様で、以前より圧倒的に仕事をやり切れるようになりました。

引用:応募数「月間100名」のインターンシップ!すべてを任せ、エースを育てるその仕組み

また、「やり切る」というのはGRITという能力としてTEDに紹介されていたりもします。

これを見たLocoの皆、再度社内で流行らせてほしい(笑)



1-6. 奨励・感謝・謝罪
これは2019年に謳われ出したカルチャーです。 ・・・・が、こうして言語化される前から「奨励」と「感謝」は元々Locoでは活発に行われていたように思います。


「奨励」の具体的なケースとしては、週報にコメントが沢山つく!(新入社員の時はこういう些細なことが嬉しかったりする)、毎月の表彰制度など。人を褒めるのが本当に上手い会社だなと特に入社時に感じていました。(私は真逆の人間だったので驚いた)

「感謝」について、何事もまず気持ちよく感謝を伝えられる人が多い!当たり前のように感じますけど、カルチャーとして根付いているのは素晴らしい。

「謝罪」に関しては、もし何か過ちを犯してしまった場合に、BE HONEST(Locoshipの1つ)にプライドを捨てて謝ることができるか。意外とできない人は多いように思います。


これら「奨励」「感謝」「謝罪」は、ピアボーナスのUniposを上手く活用していて、普段のslack上に表して想いを伝えあっています。


1-7. 異質を許容する

これはますおさんがこの前京都に来てくださった時に、昼から飲みながら盛り上がった話です。「無知の知」が1番近い言葉でしょうか。


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特にLoco新卒はこれが顕著で、知らないことへの興味関心好奇心が強いメンバーが多く、やったことないことを任されると大喜びするようなドM文化です。w

私も歳をとっても異質を許容し続けたい。「最近の若者は・・・」と愚痴るお年寄りになりたくないなぁ・・・。


今後について


そもそも私は典型的な山登り型人間で、キャリアに対してちゃんと逆算をしたいタイプの人間です。

その前提で、将来何したいのかな〜〜と2年間くらいずっと考えていたのですが、そんな自分の考えを整理してくれた最もしっくりきた記事がこちら。(2年前の記事)

もちろん、文化と教育に無縁の田舎で幸福に暮らすのはいい。問題なのは、大学レベルの教育を受け、文化的にも豊かな人生を送れたかもしれない田舎の子供たちの多くが、その選択肢さえ与えられないまま生涯を過ごすことを強いられている、ということだ。

地方出身である私は原体験より、「都市と田舎の文化格差」というイシューに共感しました。私自身、紆余曲折ありながらも今こうして不自由なく幸せに働けているのですが、ただ本当に人に恵まれていただけで奇跡、偶然の賜物だと思っています。

しかし大学時代に、もしあのまま地方にいれば、この選択肢を知らぬまま生涯を終えていた可能性もある。

※記事でも触れられており、念の為再度言及しますが、田舎で幸福に過ごしている人をdisっている訳では決してありません。選択肢を知っている上で選んでいるかが重要。


私はこのイシューに一生向き合っていきたいなと思っています。向き合った結果、解決策として地元でサッカー教えるとか、地方で学習塾をやっているかもしれません。(そこは決めてませんw その時最も良いと思ったことをやる予定です)

また、これが本当に解決したいイシューかも分からないですし、解決策はビジネスではなくNPOかもしれない。その手段は決め切っておらず、とりあえず思い立った時に、それを実行できるスキルを身に着けていこうと。


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そのために、ゲームチェンジャーになりえる会社に創業期ジョインしたいなということを中期ゴールにしています。「文化格差をなくす」というイシューに対して必要な考え方は、勝者総取り、既存の概念に囚われないこと。また最強のチームや文化に創業期から携わること。

こんな大口を叩いていますが(笑)、もちろん自分がこうした創業期メンバーとして何かができる技量もないので、そのために直近でやりたいことを少し分解すると、

1. PMFさせるプロセスに携わりたい
2. 開発以外はなんでもやりたい(できなくてもせめて知っておきたい)
3. もっと営業極めたい
4. エンジニア文化で働きたい 

こんな私にぴったりの会社がありました。

今後についてですが、LAPRASさんにお世話になります。明日5/1から!

上記の1~4を全て満たすだけではなく、これから我々の想像以上に世の中を変えていくだろうAI技術を通じて「ひとりひとりに合った可能性を送り届ける」というのは、まさにわたしの長期ビジョンである文化格差をなくすことのヒントにもなり得るんだろうなと。


終わりに

すっかり長くなりましたが(笑)、ご一読いただきありがとうございます!世に自分の文章を公開するということの大変さと覚悟を実感しました。。最後は大口を叩いてしまいましたが、もう言ってしまって逃げられない環境を作りたいなと思い書き留めました。これを機に定期的にNote書いていきたい。

5月23日より大阪から東京へ引っ越します〜!皆さん今後ともよろしくお願いします!

#転職 #退職エントリ



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