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震災から10年


10年前、東日本大震災が起きて半年たった頃「なにか私にやれることはないか」と夜行バスに乗って数日だけですがボランティアにいきました。10年という節目にこの時の事を振り返り、書き留めておきたいと思います。


夜行バスで仙台へ

「自分が行って何の役に立つのだろうか」「迷惑になるかもしれない」と不安を抱えながらも夜行バスに約10時間揺られながら仙台へ向かいました。早朝6時に到着した仙台市駅周辺は特に何の変哲もなく普通の光景が広がっていました。

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被災地ボランティアへ

仙台市からレンタカーを借りて南へ約1時間、山本町ボランティアセンターに受け入れてもらい、数名のチームを組み被災者宅へ。ここでは被災された個人宅や周辺の泥の除去や壁や床のはがし作業を行いました

・2階へ上がる階段の途中まで浸水した跡

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・泥の除去や壁や床のはがし作業画像3

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現地での気づき

ボランティアに参加している人の中には「自分自身も被災しているが、もっと被害の大きな人の為に来ている人」、「故郷が被災し帰省している人」、「なんのゆかりもないが仕事を数週間休み来ている人」など様々な人がいました。

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そして被災されたお家の方は「こうやって縁もゆかりもない人が来てくれるその気持ちが嬉しい」「(震災から半年たち段々と関心が薄れてきている中で孤独を感じており)話し相手になってくれるだけで嬉しい」と仰っていました。

行く前の「本当に役に立てるか不安」という気持ちで行動しないより、「誰かの役に立ちたい」と一歩踏み出して行動すること方が明らかに価値があること(もちろんその気持ちが一方的で受け取る側の迷惑となってはいけないと思うが)。そして自分の事より周りの人のことを考えて行動している人がたくさんいることを実感しました。

レンタカーで周辺を走ってみると。。。


とにかく瓦礫の山。この辺りを人が住んでいたとは思えないほど衝撃的な光景が広がっていました。

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最後に

テレビやニュース記事など普段目にしているものとこんなにも受け止め方が違うものなのか。実際にその場に行って、人と話して、体験することでしか感じられないものがある。そして人の関心は月日が経つと薄れていく。このnoteで今後も振り返っていきたいと思う。

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