バビロンのデイライト(第1章の2)
ぜひ、御社の「ドライムスコンバータ」を紹介したい先があるのだが、営業スタッフを寄越してくれないか?という依頼を受けて、彼は会社から派遣されてきたのだった。会社が言うには、その話は確かな筋からの情報だということだった。だから彼はまず、その情報提供者となる人間と待ち合わせをしていたというわけだ。狛江、というのがその情報提供者の名前なのであった。
彼は、あたりを見回し、待ち合わせ場所に指定されたホルモン焼肉の店を探した。指定されたのは「生命保険」というおかしな名前の焼肉店で、この