居場所を出来れば複数持つことの重要性(特に男)

 日本の男は孤立しやすい。何故なら主だったコミニティが、大体の人間は職場しかないからだ。ここで言うところのコミニティは何でもいいと思う。例えば趣味の集まりやらボランティア活動やら何やら。

 職場一辺倒で会社と家の往復になってしまっている人間は、難しいかもしれないが若い内から時間を造って飛び込んでみることを推奨します。そうしないと、恐らく大体の人間が年齢経過毎に余計なプライドが邪魔をして、次第に職場以外に存在意義を失い、生きる気力を日ごとに削がれていくと思う。

 人間は非常に面倒な動物で、一定期間人と会話をしないと、幸福ホルモンであるオキシトシンが分泌されず、脳に悪影響が出て急激にメンタル弱る。

 自分を成長させる為にあえての孤独なら話は別だが、そうではない、そんな面倒なリスク高な事をしたくない日本人が大半だろうから、ここらへんの孤独対策は正直自分で何とかするしかないよね。

 人間と言う動物の欲求段階に社会的欲求と言う物があるのだけど、この内訳は家族や共同体、つまりなんらかの組織に所属しないと満たされない。

引用:https://studyhacker.net/maslow-hierarchy

 生理的、安全欲求の土台があり、次に社会的欲求の所属意識を得られないと、人間は急激にメンタルが弱くなる。本当に面倒な動物だ。正直虫とかの方が意識が無い分、まだ楽なのかもしれない。こんな面倒な事で苦しむのは人間だけだよ。

 3食食事、運動、睡眠が摂れても、雨露が凌げる家に住んでも、安全が確保されていても、人間を一番苦しめる猛毒が孤独であって、長年会社勤めをして会社の看板と金しか誇る物が無い人間は、所属欲を満たせないと他人と会話が出来ず、そして幸せホルモンであるオキシトシンが脳から分泌されなくなる。

 オキシトシンには、抗ストレス作用や過剰摂食を抑制する機能があるので、これが長年分泌されないと一気に老け込むか脳が委縮し認知症になったり、孤独のあまり過食症になるんだよな。

 特に男は孤立しやすい。会社だけ、仕事だけ、職場だけとなっている人間は注意した方がいいが、難しいのが大抵の凡人には全ては取れないと言う事と、居場所の重要性に気付いた時には、大体手遅れになっている事が往々にしてある。

 いくら腐るほど金があっても、人間は何かしらの共同体に所属するか、もしくはそこでの役割が無いと、すぐに存在意義を見失う動物なので、いつかここまで読んだ人は、出来れば早い段階から金だけじゃなくて自分の為に居場所と、あと出来れば役割を見つける事を推奨しますよ。

 過去に何かの本で読んだが、孤独感や孤立感は脳にとってタバコ15本分ほどの猛毒の様なので、気が向いた時に気兼ねなく喋れる友人やなんらかの共同体がない人間は、十分に注意した方がいいと思います。面倒だが俺もどうにかしないとなと。

 正直金がいくらあったところで(金はあるだけあった方がいいけど)、長期間誰とも物理的に離さず、ネットで娯楽を消費している人間は脳が委縮しメンタルが弱り、自然と死に追いやられて行く。それで死ねればいいが、大抵の人間がそうではないと思う。

 腐るほど金を持っている人間が、いまだにネットで発信をしている。オンラインサロンやコミニティを造っている。FIRE民も似非FIRE民も発信しているしなんらかのコミニティを形成している。

 もう金も終の棲家もある老人ですら、ゲートボールの集まりや、なんらかの集まりに参加している。要は人間は望む望まないに関わらず、共同体に所属しないと狂ってしまう動物だと言う事です。

 なんらかの障害故に社会に適応出来ず、長期間引きこもり、何十年も誰とも話さず実家に寄生し、挙句の果てに無関係の他人を傷付けたり殺したりしてしまう件が、ちょいちょい顕在化してきているけど、あれらも共同体から排除された末に狂わされてしまったのだと思います。人間と言う動物には、なんらかの共同体が必要ですよ