ネットの他人はあなたの時間奪うのが目的。あなたのことなど何一つとして考えていない

 この世で一番人間を不幸にしたのは、既に一般化したネット環境だと思う。ネット環境が整い、多くの人に小型のパソコンであるスマホが普及した事により、人間らしい在り方を奪われた。特に時間と集中力の消失が大きい


ネットの他人はあなたの時間を奪うのが目的

 この土日は休日の人が多いだろう。どこかに遊びに行くのだろうか。それ自体はいいとして、問題は労働の疲れでスマホばかり触ってしまい、気が付いたら土日を終えてしまう場合だ。

 スマホやパソコンで情報を観る事自体は、実際それほどHPを使っていない様に思えるが現実は逆で、何かしらを調べれば調べるほど脳は膨大な情報量を処理し続けるから疲弊する。疲弊すると何かを始める気力が当然無くなる。で、また現実が戻ってくる。

 ネット上では日々誰かの時間を奪おうと、サムネに力を入れクリックさせようとするし、悲観的な記事のタイトルは人の注目を集めるので、日々そのような内容の記事や動画が無限に供給される。そしてその動画や記事の中で、テレビと同じように広告が挿入され、表示回数や再生回数に応じて投稿主やサイト主に金が入る。

 一方、多くの情報に晒された人間は、脳が疲弊し行動力が喪われるが、疲弊するまで情報を貪った時点で既に依存症なので、また同じ行動を繰り返す。

奪われた時間は他人の金に換金される

 特にYouTubeだが専門性のある人の動画を除けば、正直ほとんど無価値な動画が出回っていると思う。いわゆる焼き畑農業だ。他人の動画やコンテンツの再生産が日々行われている。

 くだらない動画や、自分の人生に何の役にも立たない動画で奪われた時間は二度と戻らない。しかし人間は私を含めて総じて弱いので、大半の人間がそんなコンテンツを観続け、人生を良い方向に持って行けずまた土日を無駄に過ごしてしまう。私も弱いので多くの時間を無駄にしてきてしまった。それほどネット上には、本来人間の人生を良くする方向とは真逆の、クソどうでもいい無価値なコンテンツに溢れている。

 ちょこちょこ聞く話だが、ネット環境を与えられた人間が、長期引きこもりになり気が付いたら50、60になっていたと言う事があるけど、あれらは当人の人生を良くすることとは真逆の、人を依存させるネットの産物に命を吸われた結果だ。現実でもネット上でも、弱者はやはり強者に金と命を吸われる構造になっている。

スマホを機内モードにする効果

 土日で休みが出来た時は、スマホを機内モードにして別の部屋に置き自宅で読書やなんらかの作業をすることにしているが、体感だけど集中力が増した感がある。

 ネットに常時繋いでいると、有象無象の他人が時間を奪う為に無尽蔵に注意を引こうとしている。そうすれば金になるからだ。

 中には有益な物も勿論あると思うが、いくらネットで他人を観ていたところで、現実の様々な当人の問題は現実の自分が解決するしかない。力を奪われない為にも、特にメンタルが弱い人間ほど、土日はスマホを触らない日を造ってみると、保障は出来ないが精神衛生上、良い傾向に働くかもしれない。ただ、スマホを機内モードにしても触ってしまう程の重症患者は、私にはどうにもできないが。