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異文化の彩り:日本語、英語、フランス語の数え方の美しい違い

こんにちは。
先日お国が違うと、時間の概念が違うという記事を書いてみました。

たくさんのスキやコメントありがとうございます。
今日は数つながりで、
言語ごとの数字の数え方の違いについて探ってみようと思います。
これが調べてみると意外と面白いんです。

言語の進化はその文化や歴史と深く結びついており、
それぞれの数字の数え方にも独自の背景があります

日本語、英語、フランス語に焦点を当て、
その独特な数え方を詳しく見ていきますね。


日本語の数え方:シンプルイズザベスト!十進法のシンプルさ

日本語の数え方は十進法に基づいており、とても直感的。
例えば、11は「10+1(じゅういち)」、
12は「10+2(じゅうに)」
基本的に「10+数字」の形式で表現されます。
このシンプルさは、子供でも比較的容易に学べるため、
日本語の数え方は非常に論理的でわかりやすいと言えるでしょう。
20は「2x10(にじゅう)」
30は「3x10(さんじゅう)」とここもわかりやすい。

十進法の使用は、中国からの影響を受けたもので、
日本の歴史的な文書や会計記録にもその痕跡が見られます。
日本語の数え方の基本構造は、
一貫していて
計算の際の混乱を避けるための工夫がされています。
日本人が算数が得意なのも
このシンプルさから来ているのかもしれません。

英語の数え方:ちょっと複雑だけど基本シンプル!ゲルマン語の影響

一方、英語の数え方は少し複雑です。
1から12までの数字には独自の名前があり
これは古英語や他のゲルマン語の影響を受けています

例えば、11は「eleven」、
12は「twelve」といった具合で
日本語のように、10+1、
10+2の仕組みではありません。
この独特な数え方は、
古代ゲルマン部族が使用していた言語の名残であり、
彼らの文化が大きく反映されています。

13以降は、10を基にした加算の形式で数えられます
13は「thirteen (10+3)」、
14は「fourteen (10+4)」といった具合。
英語の数え方は、最初の12までが特異であるため
学び始めの子供たちにとっては少し難しいかもしれませんが、
一度理解してしまえば、その後は比較的規則的です。
ダースで考えるのも、この英語の数え方ですよね。
その後、20は「Twenty」と独立したことばになりますが
その後も「20+1」の形をとり、割とシンプル。

フランス語の数え方:これがかなり複雑!ラテン語と20進法の融合

フランス語の数え方は、さらに一歩進んで複雑さを増します
1から16までは独立した名前を持っていますが、
17からは「dix-sept (10+7)」、
18は「dix-huit (10+8)」というように、
10を基にした加算の形式に変わるんです。
これは、フランス語がラテン語から派生した
ロマンス語であることに起因
しています。
一瞬十六進法?と思いますが、
どうやらそうではないようです。

フランス語の数え方が特にユニーク&複雑なのは、
70以降の数え方

例えば、70は「soixante-dix (60+10)」、
71は「soixante-onze (60+11)」
そして、77は「soixante-dix sept (60+10+7)」
さあ、だんだんややこしくなってきました。
それだけではありません。

なんと80は「quatre-vingts (4×20)」
なぜここに突然掛け算が入る?!
という感じなのですが、
これがそういう仕組みなのです。
そして90は「quatre-vingt-dix (4×20+10)」というように、
ここで、さらに20進法の要素が見られます

この複雑さは、フランスの歴史的な数体系の変遷や
文化的な影響を反映しているといいます

国が違うと数え方も違う

フランス人が数字をいうときは、
聞いている側はそのままメモできないことが多いのです。
なぜなら、先ほどのように、突然4x20が出てきたりするから。
かつてフランスの会社で働いていた時、
電話で自分の電話番号を言ったり、
相手の電話番号を聞くのが、これがまあ、大変なのです。
電話番号は2桁ずつ言うので、
例えば03-3898-8799は、
zero trois(0,3),
trente-huite,(30+8),
quatre-vingt-dix-huit (4x20+10+8)
quatre-vingt-sept(4x20+7),
quatre-vingt-dix-neuf(4x20+10+9)
となるわけです。 
この数の数え方を知ったとき、
フランス人ってもしかしたら、数字のマジシャンじゃなかろうか?
と思うことが多々ありました

文化と歴史に根ざした数え方

これらの例からわかるように、
数字の数え方は単なる数学的なシステムではなく、
それぞれの言語の文化や歴史に深く根ざしています

日本語のシンプルな十進法、
英語のゲルマン語の影響を受けた特異な命名法、
そしてフランス語のラテン語由来の複雑な数え方は、
それぞれの文化的背景を反映しています。

数字の数え方は、単純な数学的理由だけでなく、
様々な要因が絡み合って形成されているのです。
これは、言語学の面白さであり、
各言語の数え方の違いを学ぶことで、
その文化や歴史をより深く理解することができます

終わりに

今回の記事では、
日本語、英語、フランス語の数字の数え方について、
その文化的背景を交えて紹介しました。
数字の数え方一つをとっても、
各言語の独自性や文化の進化の過程が反映されています。

他の言語ではどうなのでしょうか?
誰かご存じでしたら、ぜひ教えてくださいませ!
新たな発見がきっとある気がしてなりません。


タイトルのイラストはmasaru12さんのイラストをお借りしました。
masaru12さんありがとうございました。

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