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銭湯に溶け込む音の魔法、神田の銭湯「稲荷湯さん」が紡ぐ感動のアカペラコンサート


神田の街角に佇む銭湯「稲荷湯」さんが、
音楽の調べで包み込む素晴らしい
アカペラコンサートを開催されました。
その特異でありながら心温まる企画に、
訪れた人々は思わず息を呑むこと
となりました。

ステージは何とも趣深い場所、
男湯のお風呂の中とお風呂の前。
観客席は床に白いビニールシートが敷かれた上に用意されたお風呂の椅子
または、脱衣所に置かれた椅子。
お湯はないのに、
まるで音楽の魔法が湯けむりと共に舞い上がるような
そんな空間が広がっていました。

そもそもこの企画、
お話をお聞きしたところ、
銭湯ランナーのお客様で「僕歌うたうんです」
の会話から始まったそうです。

企画のご案内

最初のステージは「カメレ音楽隊」さん。
銭湯ランナーさんは実は
カメレ音楽隊さんのお一人だそう。
彼らの衣装はまるで虹が広がったかのように、
赤・青・黄色・緑が交錯。
アカペラは中島みゆきの『糸』から始まり、
唱歌、アニメソングまで、彼らの歌声は銭湯の天井に大きく響き
そして我々の心にも響くものでした。


続くステージでは米澤海さんが、
ギターとともにメローな歌声を披露。
その温かい歌声には心を打たれ、
チューリップ「青春の影」のカバーは、
観客何人かの方々の涙を誘っていました。
特にオリジナルソング「夏雲」は
感動の渦に包まれました。
歌詞と共に、海さんの歌声が銭湯をさらに温かさを広げます。

ぱんたごーぬさんは、リズムカルな洋楽を披露。
なんとPerfumeのメドレーも!

彼の歌声はビートの音と共に、銭湯内で響き渡り、
聴く者を引き込んでいきました。

銭湯でのアカペラはまるで教会で聴くような響き
歌声がお風呂全体に響き、
そして天井に昇華していくよう。

この独特な音響空間はまさに
贅沢なコンサートホールであり、
参加者は声の奥行きまで感じる
ことができました。

そして、最後は皆でのアカペラ。
カーペンターズの「Sing a Song」をみんなで歌い上げました。
お風呂にお湯はないのに、
温かみに包まれた感動的な瞬間でコンサートは終了。

このコンサートを通じて、
歌の美しさと銭湯の温もり、
そして地域に愛される場所としての銭湯の存在が、
心から実感される素晴らしい体験となりました。

稲荷湯さん
素敵な企画をありがとうございました。
皆さま銭湯とともに
暖かい冬、年末を。

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