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新春 『Hanaemi』発行

あけましておめでとうございます。
2024年を迎え、矢田石材店がつくる季刊誌『Hanaemi』の新春号を発行しました。創刊から3号目。巻頭の連載企画『ココロ、やどる。』は、橋の上で雑巾がけをする「橋ふき」のお話です。石材加工や墓石づくり、墓園整備や葬儀・供養のサポートなど、社業に共通している「心を込めること」をテーマに、本年も選りすぐりのストーリーをお届けしたいと思っています。


岡崎「桜城橋ふき」を主宰

『ココロ、やどる。』の「橋ふき」は、矢田石材店の本社がある愛知県岡崎市の、地元のお話です。岡崎城の横を流れる乙川にかかる桜城橋で毎月1度の開催を続け、2023年最後の12月23日でキリのよい通算40回目となりました。
この「桜城橋ふき」を主宰している宮川洋一さんにインタビューをしました。ロン毛、あごヒゲの52歳。学生時代に工学部で都市計画を専攻してまちづくりを学んだ後、地元・岡崎にUターンして愛知県職員となり、橋梁の専門家となった方です。

宮川洋一さん

話し始めるとアツい。「橋の下を流れる川の水が濁らないように、橋の橋名板のひらがな表記は『ばし』ではなく『はし』と濁点をつけないようにする」というような現場を知る技術者ならではの雑学や、宮川さんが『おとがわのパルテノン神殿』と呼んでいる殿橋の橋脚の光景、江戸時代に日本一の長大橋だった矢作橋の歴史を探る活動、そして、菅生神社に何度も神頼みをしたというツインブリッジ構想との闘い……。
話題は幅が広くて、行政の技術者として向き合っている橋梁の範疇には、ぜんぜんおさまりません。誌面ではそのほんの一部をまとめて「桜城橋ふき」を紹介しましたが、少しでも、このアツい雰囲気が伝わるといいなあと思っています。
「桜城橋ふき」は毎月第4土曜日の午後5時から。無料、手ぶら、当日飛び込みで、だれでも参加できるので、よろしかったらどうぞ。昨年12月23日の橋の上はかなり冷え込んでいました。もう少し暖かい季節になってからの方がいいかもしれませんが、雑巾がけを1往復したらけっこう体が温まりました。

桜城橋ふきから
桜城橋ふきから

父子2世代インタビュー

愛知県豊橋市北部の臨済宗のお寺、正圓寺の金仙宗宏ご住職と、前住職でお父様の金仙宗哲さんとの「二世代インタビュー」も掲載しています。

正圓寺の金仙宗宏ご住職(左)と前住職の宗哲さん(右)

ご住職は、お寺の隣と渥美半島の赤羽根で運営している認定こども園の園長先生、前住職は元小中学校の教員。そんな「教育」の流れは江戸時代の寺子屋からつながっているそうです。日本史が専門の前住職が整理している蔵の中で古文書を見せてもらいました。学校で習う歴史の知識とは違い、遠い昔に実際にいた人の営みを改めて感じられた気がしました。昔の文字は残念ながら読めませんでしたけど。
「金仙(こんせん)」さんという珍しい名字にかかわるお話などもうかがいました。

蔵の中で

矢田社長の新年メッセージも

四季に一度の発行ということで、当初は「冬号」とする予定でしたが、新しい年がスタートするイメージを出すために「新春号」としました。表紙の写真は「梅とメジロ」。川津陽一カメラマンが自宅近くで撮影している「何気ないけど、ちょっと良い風景」には、草花や樹木だけでなく鳥なども登場します。
CBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』に毎週出演している矢田敏起社長からの、迎春メッセージ「変化の中で変わらないもの」を掲載しています。
「Hanaemi」は無料です。矢田石材店の各店舗、事業所や、「はなえみ墓園」のある寺院、「お寺でおみおくり」の賛同寺院などで手に入れることができます。

「矢田石材店なう」では、近況や情報などを随時お伝えしていきます。

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