見出し画像

オールカマーの回顧

中山はこの週からCコース。金曜に雨が降った影響で土曜は重スタート。9Rにはやや重に回復し、日曜はやや重スタート。日曜は晴れだったので7R以降良馬場での開催でした。先週の超高速馬場からは時計がかかるようになり、日曜はやや速めの時計が出る馬場で行われました。

オールカマー

勝ちタイム 2分12秒0 (良)

12.5-11.1-12.4-12.5-12.6-12.4-11.5-11.5-11.6-11.5-12.4

前半1000M 1分01秒1  上り4ハロン 47秒0   3ハロン 35秒5

走破タイムランク D

レース振り返り タイトルホルダーが逃げて、2番手にノースブリッジが上がり、3番手の内にガイアフォース、4番手の外にウインマリリンが続く。向正面に入るとタイトルホルダーが2番手を少し離して進み、2番手以降が固まっていく。向正面半ばでハヤヤッコが外から動いて2番手に上がり、逃げていたタイトルホルダーとの差を詰めていき、後続もそれに続く。3~4コーナーでは各馬が一団となり、外に出したガイアフォースが前に並びかけて直線へ。直線に入るとガイアフォースが先頭に並ぶが残り200Mで外からロージャムパークが先頭に立ち、そのまま伸びて最後は2着に1馬身強の差をつけて勝利。2、3,4着争いが際どくなり、逃げたタイトルホルダーが2着。クビ差で3頭の真ん中から伸びたゼッフィーロが3着。外からじりじり伸びたマリアエレーナがクビ差の4着。

レース短評 前半1000Mが1分01秒1とスロー。向正面でハヤヤッコが早めに捲ってきたので残り1000Mからペースが速くなるロングスパート勝負。外を回りつつも長くいい脚を使って差し切ったローシャムパークの持続性のある末脚が光った。ルメール騎手が巧く導いたこともあるが、このメンバー相手に勝ち切ったローシャムパークの充実度が光ったレース。

勝ったローシャムパーク『この馬で改めて重賞を勝つことができて嬉しいです。タイトルホルダーの近くで乗りたいと思っていたのですが、2~3馬身前に彼を見られましたし、僕の馬はずっと流れに乗れました。冷静に走れて手応えもとても良かったです。最後も凄くいい脚を使ってくれましたし、素晴らしいと思いました。トビが大きい馬なんですが、ずっといいペースを維持できたことが良かったです。レース毎に強くなっているし、今日はG2でおタイトルホルダーを負かしたのでG1レベルですね』とルメール騎手。道中は5番手を進み、3~4コーナーで少しずつ位置を上げて直線で外から捩じ伏せるように差し切りました。前哨戦とはいえ、このメンバー相手に勝ち切ったのですから、いかに今充実しているかが分かります。今後はG1で勝ち負けできる存在と考えるべきでしょう。どちらかというと東京よりは中山向きだと思うので有馬記念でルメール騎手騎乗ならちょっと期待してもいいのではないでしょうか。

2着のタイトルホルダー『正直、次を見据えた調教過程でしたが、これだけの走りをしてくれた馬に本当に頭の下がる思いです。次を含めて楽しみしかありません。この先も頑張っていきたいです』と横山和騎手。天皇賞春でアクシデントがあっての復帰戦でしたが、いつもの通り逃げ。途中でハヤヤッコが捲ってきて飲み込まれるかと思いましたが踏ん張って、直線でも最後まで粘っていました。どちらかというと時計がかかる馬場の方が向くので今回の超高速馬場は不向きだったと思いますが、前走からの立て直しに成功したと見るべきですね。次がどこになるかは分かりませんが、本来の走りに戻ってきたと見るべきでしょう。国内なら有馬記念、海外なら香港ヴァーズが適鞍ではないでしょうか。

3着のゼッフィーロ『最近はスタートがひと息と聞いていましたが、スムーズに出てうまく流れに乗れました。ただ、以前もあったようですが、道中はヨレたり、行きたい進路に促しても抵抗するような雰囲気がありました。それでも直線ではしっかり伸びてくれました』と戸崎騎手。道中は中団後方の印を進み、直線では馬群の真ん中から間を縫うように位置を上げていって2着争いに加わりました。3コーナーから動いてかなり長くいい脚を使って追い込んできました。上り3ハロンはメンバー最速ですし、馬群の中を縫って上がってきたのですから力があります。ただ、乗り難しい馬なのは確かなようです。それでも目黒記念4着の力を改めて示したと言えます。今後も重賞で3着以上を取れるのではないでしょうか。

4着のマリアエレーナ『いい内容でした。今日は急坂2回なのでリズム重視で運びましたが、最後はよく差を詰めてくれました。これがいい経験になったと思います』と三浦騎手。3~4コーナーでは勝ち馬の後ろにいて、そのまま後ろをついていってじりじりと前との差を詰めていきました。最後は内から伸びてきた3着馬に交わされてしまいましたが、立ち回り自体は良かったので、この点は三浦騎手の進路取りが良かったかな。ただ、馬自体は平坦コースの2000Mがベスト。相手も強かったので最大限頑張った結果と言えるかな。今後も重賞で4,5着を繰り返しそうな気がします。

5着のガイアフォース『4角手前で手前を替えてくれなかったのが痛かったです。それでも一生懸命に走ってくれましたし、能力のあるところを見せてくれました。また頑張っていきたいと思います』と西村騎手。道中は3番手を追走していましたが直線で伸びず。勝ったセントライト記念と同コースでしたが、今では馬自体がマイルの方が向くのではないかなと思います。ここを使って変わってくればというところでしょうか。

6着のジェラルディーナ『出遅れてついていけませんでしたし、それをしカバリーできませんでした。後ろにいてはいけないと思ったのですが、最初に位置から流れに乗れませんでした』と団野騎手。スタートでやや出遅れて後方からの競馬。3~4コーナーで外に回しましたがなかなか伸びず。残り100Mでようやく伸びてきましたが6着まで。そこでの切れは見せ場がありましたが、レースの最後の1ハロンが12秒4と各馬の脚がやや止まったところだったので伸びたとも言えるかな。今回のような高速馬場での速い上りには対応できないタイプと言えそうです。道中同じような位置にいた3着馬と比べて立ち回りや切れで少し差が出てしまったようにも感じます。能力は高いと思うのですが、時計のかかる馬場向きで、天皇賞秋は不向き。エリ女も雨が降るなど時計のかかる馬場じゃないと厳しいかな。香港か有馬記念でかな。

7着のノースブリッジ『今日は攻めていった結果です。休み明けの分もあったかもしれません。稽古は時計こそ出ていましたが、動きが上に抜けてしまうような感じでした。ここを使って変わってくれればと思います』と奥村調教師。道中は2番手を進んでいましたが直線で失速。敗因は不明ですが、プラス12キロが響いたかもですね。叩いた次に期待したいですが、適鞍がどこかは分かりにくいかな。やや時計のかかる中距離という事で香港もありかもしれません。

9着のウインマリリンは馬の状態が良かっただけに、能力的にやや衰えが見られるかな。

11着のエヒトは勝ち馬の後ろが取りたかったと菅原騎手。直線でも伸びなかったので力負けかな。G3レベルで期待したいですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?