人を集める第一歩は
中小企業の方々の一つの悩みは求人難。日本は全体的に人が足りない。働く人が足りなくて、遊ぶ人が多くなっている。世の姿、あるいは社会の情勢が、働く人を少なくして、遊ぶ人を多くしている、という根本にふれずして、人の問題を解決する道はないかという感じがします。
さしあたり人をどうして採用するかという問題。日本で中学を出て、高等学校を出て就職する人は、何万人とある。あなたの店は何万人もいりません。だから採ろうと思ったら採れないことはない。しかし、そのためには、あなたの店に何らかの魅力、一つの魅力を生み出すことが、まず先決問題。
今日では給料ということも一つの魅力。しかしそれだけではいけません。あなたが知っている範囲というか、あるいはあなたが学校の先生に接する範囲というか、そういう範囲の方々が卒業生に対して「あそこへ君、行ったらどうだ。なんとなく向こうのおやっさんは、君、ええおやっさんだよ」というように言わせるものを、あなた自身がもたなくてはいけません。
そういう魅力がなければ、やはり人が集まらないと思います。思うに、日本が大きな仕事をするという一つの立場に立って、いちばん大きな欠陥は何かというと、人を粗末に使っているということ。また多くの人を無為に動かしているということ。それが人が足りないようになった一つの大きな原因。
魅力を持つようにしていくところからしだいに人を得ることができるようになってくると思うのです。
★今日の気づき★
目先にとらわれると、どうやって人を集めようかと手法を考えがちですが、まずは足下(お店、会社、自分自身)の魅力を出すことが先決ということを学ばせていただきました。さらにまわりから「あそこへ君、行ったらどうだ。なんとなく向こうのおやっさんは、君、ええおやっさんだよ」というように言わせるものを、あなた自身がもたなくてはいけません。ということも意識していこうと思います。今日の気づきをさっそく実践していこ〜!
さぁ〜今日の利他の心ではたらきますか!!感謝感謝 拝
-商売心得帖 松下幸之助より-
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