お得意を広げる
お得意を広げたい、今百軒あるお得意先を百十軒に増やしたいということは、商売をしているかぎりだれもが望むことでありましょう。
しかし、一口にお得意を広げるといっても、それは決してたやすいことではありません。そのためには、やはり日ごろからいろいろな方策を考え、それを力強く実施していく努力を重ねなければならないのはいうまでもないでしょう。
ただ、その一方では、日ごろ一生懸命商売に打ちこんでいれば、お得意先が求めずしてひとりでに増えるということもあり得ると思います。というのは、自分のお店のお得意さんが、特に頼まなくても、みずから他のお客さんをみつけて連れてきてくださるということも、考えられるのではないかということです。たとえば、いつもごひいきいただいているようお得意さんが一人が、その友人に次のように話されたとしたらどうでしょうか。
「自分はいつもあの店で買うのだが、非常に親切で感じがいい。またサービスも行き届いているので感心している」それがその人の実感から出たものであれば友人は、「君がそう言うのなら間違い無いだろう。ぼくもその店へ行ってみよう」ということになりましょう。その結果、お店を訪ねてくださる。商売をしている方としては、みずから求めずにして、ひとりでにお得意さんを一人増やすう道がひらけるということになるわけです。
★今日の気づき★
『お客さんを増やしたい』とこればかりに集中していると、頭の中は「どうしたらお客様を増やすか、増やせるか?」でいっぱいになってしまいます。せっかくお客さんになっていただいたのに、新しいお客さんばかり見ているのでは、お客さんは離れていってしまいます。そもそも目的は、お客さんに喜んでいただくためにサービスを提供しているのなら、「どうしたら喜んでいただけるか?」と考えているか自分の心をチェックすることが大切だな〜と今日も気づきをいただきました。また、お得意さんを喜ばし続けれないとお客さんを増やしていくことはできないなぁ〜と、今日は自分のアクションを点検するところからスタートしていきます。
感謝感謝 拝 -商売心得帖 松下幸之助より-
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