長所を見つつ

どこの会社や商店でも、人を求め、人を育てていくという点に非常な努力をしている。けれども、実際のところは、そのわりあいに人がなかなか育ちにくいのが世の常。

いったい、どうすれば人が育っていくか。社員の長所を見て短所を見ないよう心がける。部下をもつ人はなるべく部下の長所を見るようにし、またその長所を活用するようにすることが大切。それと同時に、欠点があればそれを正すように心がけることも大事。長所を見ることに七のの力を用い、欠点を見ることに三の力を用いるのが、だいたい当を得ていると思われます。

それからもちろん、部下である人もまた、これと同時に、上位者の長所を見るように心がけて尊敬し、短所はつとめてこれを補うように心がけることが大切。豊臣秀吉は、主人である織田信長の長所を見ることに心がけて成功し、明智光秀はその短所が目について失敗をしたといいます。

★今日の気づき★

普段の生活をふりかえると、ストレスがない時は長所を見ていて、ストレスを感じている時は短所を見ているのかな？と気づきがありました。うまくいくときは感謝することができている、うまくいかないときは感謝ができていないとよく言われるのはここにあるのかな。と腑に落ちました。『長所を見ることに七のの力を用い、欠点を見ることに三の力を用いる』をさっそく実践していこうと思った朝でした。

さぁ〜今日の利他の心ではたらきますか！！感謝感謝　拝　

-商売心得帖　松下幸之助より-