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経営者の心根

会社、商店の経営者にとって、どうすれば部下、従業員の人々がよりよく働いてくれるのかということは、きわめて大事な問題だと思うのです。この点に関する考え方はいろいろあると思いますが、私は、従業員の人々に対する経営者の気持ち、心根というものが、特に大切なことの一つではないかと思います。

少人数の人を使っている、小規模の会社、商店の経営者であれば、みずから率先垂範して、そして部下の人に「ああせい、こうせい」と命令しつつみんなを使って、だいたい成果をあげることができるでしょう。

しかしこれが百人、千人となれば、そういう姿は必ずしも好ましくありません。百人も千人も従業員がいるところでは、もちろん仕事の内容とか種類によりますけれど、だいたいにおいて、率先垂範して「ああせい、こうせい」というタイプでは好ましくないと思います。

形、表現はどうありましょうとも、心の根底においては、”こうしてください、ああしてください”というような心持ちがなければいけないと思うのです。そうでないと、全部の人によりよく働いてもらうことができないでしょう。

これがさらに、一万人、二万人になれば、”そうしてください、こうしてください”ではすまされないと思います。”どうぞ頼みます、願います”という心持ち、心根に立つ。そしてさらに大を成して五万人、十万人となると、これはもう”手を合わせて拝む”という心根がなければ、とても部下を生かしつつ、よりよく働いてもらうことはできないと思うのです。

そのような心根をもっているならば、同じ言動であってもその言動の響きは違ったものになりますから、部下の人々は、その響きをくみ取って、多少無理と思われるような命令であっても、それぞれに得心して働いてもらうことができるのではないかと思います。だから、そういう心根がなかったならば、いくら命令を出しても、部下はその命令に感ずるところ少なく、したがって働きも鈍くなって大きな成果も得られない、ということになってしまいます。こういったことは、経営者として心すべきことだと思います。はたして皆さんがそのように、人数に応じてそれにふさわしい心根に立っているかどうかといえば、それはいろいろありましょうが、私としてはそのような考え方を今のところもっているのです。

★今日の気づき★

『従業員の人々に対する経営者の気持ち、心根というものが、特に大切なことの一つ』、”こうしてください、ああしてください”というような心持ち→ ”どうぞ頼みます、願います”という心持ち(百人、千人) → ”手を合わせて拝む”という心根(五万人、十万人)常にどんな心でいるかがとても重要だなぁ〜と感じました。ほとんどが無意識になっているので、行動している時、どんな心になっているか確認することからはじめていこうと思います。全ては自分の心の繁栄ということを意識して行動していこ〜!!

今日も感謝感謝 拝 

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