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人をつくること

”事業は人なり”といわれるが、これは全くその通りである。どんな経営でも適切な人を得てはじめて発展していくものである。いかに立派な歴史、伝統を持つ企業でも、その伝統を正く受けついでいく人を得なければ、だんだんに衰微していってしまう。経営の組織とか手法とかももちろん大切であるが、それを生かすのはやはり人である。どんなに完備した組織をつくり、新しい手法を導入してみても、それを生かす人を得なければ、成果もあがらず、したがって企業の使命も果たしていくことができない。企業が社会に貢献しつつ、みずからも隆々と発展していけるかどうかは、一にかかって人にあるともいえる。

だから、事業経営においては、まず何よりも、人を求め、人を育てていかなくてはならないのである。

私はまだ会社が小さい頃、従業員の人に、「お得意先に行って、『君のところは何をつくっているのか』とたずねられたら、『松下電器は人をつくっています。電気製品もつくっていますが、その前にまず人をつくっているのです』と答えなさい」ということをよくいったものである。いい製品をつくることが会社の使命ではあるけれども、そのためにはそれにふさわしい人をつくらなければならない。そういう人ができてくれば、おのずといい物もできるようになってくると考えていたことが、若さの気負いもあって、そのような言葉となってあらわれたのであろう。しかし、そういうことを口に出して言う言わないは別として、この考え方は私の経営に一貫しているものである。

★今日の気づき★

事業経営においては、まず何よりも、人を求め、人を育てていかなくてはならないのである。私はまだ会社が小さい頃、従業員の人に、「お得意先に行って、『君のところは何をつくっているのか』とたずねられたら、『松下電器は人をつくっています。電気製品もつくっていますが、その前にまず人をつくっているのです』と答えなさい」ということをよくいった。目先を考えると売上ばかり追いかけてしまいますが、そもそもここが大切なんだと気づかせていただきました。人を育てるということに軸をおいて、また口に出していくということも合わせて実践していこうと思います。

今日も感謝感謝 拝 

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