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Q思考 ウォーレン・バーガー

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2020年7月の記事一覧

「知らないこと」を質問で耕していく

自分の美しい質問を見つけたら、それにこだわること。もし追求する価値があれば、あなたは混乱し、苛立ち、疲れ果てるだろう。そして行き詰まったときには、アキュメン・ファンドのノボグラッツのアドバイスに従おう。「ただ、次の問いに手をつければいいのです」大きな疑問に分解して、それに取り組むのだ。「なぜ?」「もし〜だったら?」「どうすれば?」のサイクルを繰り返すことで、すべてを(あなたの行き詰まりさえも)新たな疑問にして考える。 質問の内容を変えることを恐れてはならない。レベルを一段下

自分は「何」を言いたいのだろう?

「私はなぜ、この仕事をしているのだろう?ほかの場所、別の立場でこの仕事をしたらどうなるだろう?具体的にどうするだろうか?」 仕事に関するこの手の美しい質問は、すでに成功した人たちの多くも抱え続けている。2012年にニューヨーク・タイムズ紙に掲載された、映画俳優J氏インタビューをとても興味深く読んだ。映画をしばらく休み、舞台で難しい役に取り組んでいた彼は、それについて聞かれ、それまで出演していた大型映画は、成功したけれども、自分の抱いていたいくつかの深い疑問への答えを示してく

群衆の凶器に敏感になる

この世界は非常に厄介な問題が尽きることなく存在し、美しい質問を取り巻いている。困難な問題の奥の奥、その中心部分には、まだ発見されていない、偉大な価値のある疑問や質問が横たわっている。それを表面化させられれば、問題の本質がもっとはっきりと見えてくるかもしれない。 たとえば複雑な社会問題について。質問家たちは懸命になって問題をとらえ直そうとしている。医療問題、飢餓、環境保護、高齢者介護などはいうまでもなく、さまざまな問題で新しく、より優れた解決法が強く求められている。それらが鋭

「美しい質問」の見つけ方

あなたは、「なぜ、自分は一つの問いに集中したいのだろう?もし一つに集中するとしたら、どうすれば自分にとって正しい問いを見つけ出せるだろう?」と思うことがあるかもしれない。 重要な一つの(あるいは、せいぜい二、三の)疑問に照準を合わせることは、進歩するために十分な時間をかけて取り組めるというメリットがある。自らのプロジェクトの一つひとつを登山にたとえる。まず山を一つ選んで、それが「たんに頂上まで登りたい山であるだけでなく」、自分が好きな山であることを確認する。というのも、場合

「力強い疑問」は眠らない

追求すべき大きくて、美しい質問を見つけ出すのは容易ではない。だから(いつもと同じように「なぜ?」から始めることにし)、「なぜ、それをすべきなのか?」をまず考えてみよう。私たちはだれもが目標、計画、情熱、関心、懸念を持っている。すべきことも考えるべきこともたくさんある。それなのになぜ、「大きくて、難しく、まだ答えのわからない疑問」をそこに加える必要があるのだろうか? なぜなら、問いは推進力になり得るからだ。人は誰でも引き出しの奥に、やるべきことや達成すべき目標などをどっさりし