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初詣のための『年末』の過ごし方

見えない世界を伝える神社ナビゲーター
市口哲也です。


大晦日の大事な行事とは?

年末には、どこに「初詣」に行くか計画を立てる人も多いでしょう。
しかし、初詣の前に、絶対にやっておくべきことがあります。

大掃除で家の中をキレイにして、歳神様をお迎えする準備をしますが、家だけでなく、あなた自身も浄化して、キレイにする必要があります。

神社で浄化していただけるのが『大祓(おおはらい)』です。

『大祓』とは?

『大祓(おおはらい)』とは、罪や穢れを祓う儀式です。
「年越の祓」ともいいます。決して形式的なものではありません。
「大祓詞」を奏上し、人形代(ひとかたしろ)に罪穢れを移して祓います。人形代は神職によって川に流されるなどします。

「夏越の祓」と「年越の祓」

6月の晦日に行う「夏越の祓」は、多くの神社に「茅の輪」が設置されるため、よく知られるようになりました。

「夏越の祓」は、年明けから半年の間の罪穢れを祓います。そして、大晦日の12月31日には、その年の後半にたまった罪穢れを祓います。つまり、6月と12月の年に2回の『大祓』が必要なのです。

「初詣」に行くことで、罪穢れが祓われて、願い事も叶うと勘違いしているかもしれませんが、大晦日の『大祓』で罪穢れを祓い、年明けに新たな気持ちで「決意表明」をするのです。

「罪穢れ」とは?

罪を犯したことも、穢れるようなこともしていない、と考える人もいるかもしれません。しかし、私たちは普通に生活しているだけで、罪や穢れがたまっています

私たちは、他の動物や植物の命をいただいて生きています。また、気づかずに虫の命を奪っていたり、他人に迷惑をかけていたりします。私たちは生きているだけで罪深いといえるのです。

知らないうちに、ためてしまった「罪穢れ」を神様に祓っていただくのが『大祓』です。

大晦日に神社参拝できない人は

人形代(ひとかたしろ)は事前に受け付けてもらえます。
年内の都合の良い日に参拝して、申し込んでください。

また、『大祓』の儀式をしない神社もありますので、よく調べてから参拝してください。参拝に行けない場合は、郵送で受け付けている神社もありますので、問い合わせてみてください。


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