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なぜ、セルフケアが必要なのか。4児ママ看護師の気づき。
セルフケア、これに気づいてやりはじめたのは今から2年前。3度目の産後から。セルフケアに縁遠い生活をしていたら、気づけば子ども4人のお母さんになっていた。
セルフケア。
その言葉の意味を調べると
「自分自身でケアをすること、世話すること」と出てくる。
私は看護師として、病気とともに生きることになった患者さんやそのご家族にサポートをすることを仕事にしていた。どうしたら自分でできるようになるのか、どんな支援を使ったらそれができるようになるのか、あれこれ考えて提案するのも楽しかった。患者さんやご家族がセルフケアできるようになるために、その視点を鍛えたのは間違いなく看護学生のときからはじまっていた。
でも、自分ごとに置き換えてみたらどうだろうか??
患者さんのこと、ご家族のこと、それを考えることは好きでも主語が「自分」になった途端に頭の中にハテナが浮かぶ。
「病気になってないから大丈夫」
「わたしはいま元気だもの」
本音のなかにそれがあったのかもしれないと今になって気づく。看護師として関わる人たちは、病気をきっかけにして「変わる」ことを余儀なくされていた。それが私の中での当たり前となり、「予防」という視点より「対処法」を考える頭の回路が出来上がったんだと感じている。
予防が大切。
そんな言葉を看護学生時代から耳にはしていても、どこかスルーしていた私がいる。
病気になったら病院にいき、薬をもらい、悪いものがあれば手術をして取り除く。これが私の当たり前だった。自分で世話することより、誰かに(プロに)任せたらよし!そんな考えだった。
病気じゃないけど、なんだか不調…
そんなことが産後に増えてきた。少し先にやってくるであろう「更年期」も何だか怖いなと同時に感じていた。
でも、子育てがスタートすると自分のことをケアする時間もないし、いざ体調を崩すと気軽にできていた受診もできない自分がいた。受診も遅くなり、不調も長引き、お金も時間もかかってひとつも良いことはなかった。
それがセルフケアをはじめてガラッと変わった。全く気にしていなかった自分のことを見たり、触れたり、観察することで異変に自分で気づけるようになった。「自分」の受け持ちナースが「自分」になった瞬間だった。
自分自身でケアをすること、世話すること。
それをし始めると、からだが1番に喜んだ。
「やっと気づいてくれたね!」
「自分をまずは大切に!だよ!」
そんな風にからだが発しているのをケアするたびに感じた。だから、長年放っておいたからだが喜んで、元気な自分をどんどん見せてくれた。伸びしろが半端なくて自分が自分でおもしろいのだ。たった一回では劇的に変化はないからこそ、コツコツ積み重ねが大切なのだ。
誰のためでもなく「自分」のために「自分」を世話することがセルフケア。
今ならその意味がよくわかる。経験したからこそわかったことだ。2年前よりも今の方が見た目も若いし、自分への根拠なき自信があふれている。これいいな!そう感じたこの感覚を忘れないで日々積み重ねていこう。そう強く感じている。
異変を感じたら、人任せにしない。ひとのせいにしない。まずは自分の感覚を信じてやってみる。そんなからだと心になれると信じています。
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