喜びしかない優しい時間
あまり聞かれることはないけど、おすすめの小説は?と聞かれたら
私は「HSPサラリーマン」と伝えている。
映像を見てるかのような描写が面白くて、
主人公が私のことなんじゃないか?って錯覚するくらい共感できて、
今できることを頑張りたい!って思える本。
読書が苦手だった私が、初めて最後まで一気に読み切った本。
先日、めちゃくちゃたくさん本を読んでる、小説好きの友人とカフェに行った。
映画も月に10本くらい観に行くくらい、たくさんの作品を知っている。
そんな彼の最近の悩みが、
泣けないこと。と教えてくれた。
こんなにたくさんの作品に触れてるのに。
私は基本、自分ごとで捉えてしまうから、泣いたりイライラしたり喜んだり忙しい。
小学生の頃、一度も会ったことのない
親戚の叔母さんが亡くなった時のお葬式でも、泣いてしまったくらい、感情移入は当たり前にできてしまう。
彼からおすすめの本を教えて欲しいって言われたから
「HSPサラリーマン」と伝えた。
そしたらその場で電子書籍をダウンロードしてくれて、今読んでもいい?って言ってくれた。
おすすめされても、自分の興味があるものじゃないと、なかなか読むという行動に移さないことを知っていた彼は、その場で読み始めてくれた。
彼もいろんな人におすすめしても、聞かれて終わってしまうという経験を、何度かしてきたらしい。
その間私も、今読んでいる小説を読むことにした。
トイレに行きたくなって、ふと顔を上げたら、涙を流しながら真剣にHSPサラリーマンを読み込んでた。
見間違いか!?と思いながら、私はチラチラ何度見かした。
席を立つことを伝えたいけど、
今伝えて大丈夫か、トイレを我慢しようか考えた。
恐る恐るトイレ行ってくるね!と伝えた。
そしたら、声を震わせながら
うん。と返事してくれた。
戻ってからもまだ涙を流してて。
なんかいいな、嬉しいなって思った。
自分の好きなモノや人に対して、同じように感動してくれたり、いいと思ってくれることがすごく嬉しくて。
その場で著者の春さんに、一連の出来事をメッセージした。
そしたら春さんもめちゃくちゃ喜んでくれて。
さらに嬉しくなった。
私は喜びや笑いは常に表現できるけど泣くことを我慢してしまう。
感動の涙すら、我慢することが多い。
感動して涙を流している彼の姿を見て、
なんか素敵だなって思った。
私ももっと素直になりたいって思った。
その後、HSPサラリーマンの感想を伝えたい!という彼からの強い要望で動画にして春さんに送った。
喜びしかない優しい時間だった。
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