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北欧の教育を学ぶ旅(デンマーク&スウェーデン)

みなさん、ご無沙汰しております、やっすーです。今年の夏にデンマークとスウェーデンに10日滞在し、北欧教育について学ぶ機会を得ることができました。そのため、このnoteに内容や自分がグッと感じたことを記録していきたいと思います。


今回の旅の目的

今回自分がスウェーデン&デンマークに行くきっかけになったのは、『一般社団法人答えのない学校』さんが企画した、【インクルーシブ教育を探究する~エグモント・ホイスコーレン武者修行】のプログラムに参加させてもらったのがきっかけでした。この武者修行の旅は、昨年から気になっており、今年こそは絶対に行きたいという思いで参画しました。元々から海外の教育について学びたい!海外の景色を、空気を肌で感じたい!という漠然な夢はありました。そこで、自分にとってインクルーシブ教育を学べること、そして何より福祉国家であるスウェーデン&デンマークの教育のことを学べる大きなチャンスだと思い行くことを決断しました。

スウェーデン編

みなさん、スウェーデンと聞くとどんなことをイメージしますか?福祉国家であり、教育制度やジェンダーのこと、インクルーシブ教育が推進しているといった背景などがあるかと思います。今回は日本に在住しながらもスウェーデンの教育分野で働いている方の講演・ワークショップを受けた感想をこちらに記入したいと思います。

朝菜さんのワークショップを受けてみて

今回、ワークショップを受けさせていただいたのは、ストックホルムのプレスクールで働かれている朝奈さんと環境教育や野外教育活動を行っている佐和子さん。ワークショップ場所はとても素敵な公園。公園の森の中で『自分らしいもの』を見つけるというワークショップ。自分らしいって何だろう?言葉で表すのも難しいのに、自然物でそれを表現しそうとすることに最初は戸惑いがありながら、スウェーデンの講演の中で,自分らしさということをみんなを考えながらアウトプットすることで、何かアイデンティティを確立できる一つのきっかけとなりました。やはり、メタファー(自分の気持ちや思いを何か物を使って表現すること)って自分の気持ちと向き合う大切な手段なんだなあと思いながらゆっくりととしたひと時が流れた時間でした。


森の中で行ったワークショップ。一人一人の個性が垣間見れて嬉しい。


この公園は子供たちが対話しながらデザインしていったそう。とても素敵です。

lekolar社 視察

朝菜さんのワークショップ後は、スウェーデンで教材開発をしているlekolar社を見学させてもらえることに。lekoler社は子どもたちに可能性を最大限に引き出すためにはどうすればいいか?という問いに実直に向き合い続け、製品も自然のモノから作っている教材がたくさんあった。私は特別支援学級のクラスを担任していることもあり、支援が必要な子どもに対しての教材が幅広く置いてあり非常に興味深いところだった。またSTEAM教育がスウェーデンも進んでおり、タブレットやPCを使ったプログラミングキットや、プロジェクターマッピングなどなど異世界にいるような感覚。ここも写真をたくさん撮ったので掲載する。

自然から作り上げる教材。素敵です。
子供たちが好きそうが教材がいっぱい!
自分の気持ちを表す活動にぴったりですね!


スウェーデン教育の現状と課題点

朝菜さんのワークショップ後は、ストックホルムで司書として働かれてある千恵さんと、ストックホルムの特別支援学校でヘッドティーチャーをしているサリネン番れい子さんの講演を受けました。そこでスウェーデンにおける教育の現状やインクルーシブ教育について、そして課題などをお聞きすることができました。
まずスウェーデンの教育の根本には『民主主義』という考え方があるそう。民主主義の中で大切にしている要素は三つ、『主体的な参加』、『責任』、『影響力』である。そのベースの上にアイデンティティや男女平等や国際、歴史などの学問が存在している。もちろんインクルーシブ教育を考えるにああたってもその民主主義という考えが根底にあり仕組みとして成り立っている。誰もが自分の意見に責任をもつこと、そこには社会や人を変革させるくらいの影響が自分にはあると感じれること、これが国全体の教育や福祉を促進させているのだと感じた。もちろん、その中で良い面ばかりだけでなく課題も生じている。自分たちの意見の主張するだけの大人も存在し、なかなか先に進まないことあれば、不登校問題、ティーンエージャーたちの居場所がなく間違った方法で自己主張するといった、日本と共通する課題も存在しているとのこと。

講演後は、初ザリガニに挑戦。美味しかった。

スウェーデン観光

もう言葉にできないくらい美しい街並みだったので写真のみを(笑)

デンマーク編

スウェーデンで2日間過ごした後は、飛行機でデンマークへ、まずはコペンハーゲンに向かいました。

いざデンマークへ!

エグモントホイスコーレンでの体験(1日目)

コペンハーゲンから6時間ほどかけてエグモントホイスコーレンへ!
今回一番の旅の目的であったこともありワクワクが止まらない!

エグモントホイスコーレン!
エグモントホイスコーレンとは障がいの有無に関わず、自分のやりたいことを学べる成人学校。

エグモントホイスコーレンに到着して1日目は本校で日本人留学生の受け入れや授業をされているりえ子さんに学校のことを教えていただく。その後、留学してきている大学生とお話をしてさらに胸が熱くなる。こんなにも主体性をもって自分の人生を生き生きとしている若者の姿に心打たれました。

エグモントホイスコーレンでの体験(2日目)

2日目は、がっつり体を動かす体育の授業に参加。車椅子ホッケーをしたり、ボッチャをしたり。体を動かすってやっぱり楽しい。自分の気持ちがとてもリフレッシュする時間でした。そして学生とは社会人とか障がいあるとかないとか、目の色や肌の色が違うとかそんなことなし本気で夢中になって遊ぶことができたのが何よりも自分にとってかけがえのない経験になった。本当に涙が自然と出る場面も少なくなかった。
また、チームビルディングの授業を受けた際、人の信頼することの怖さもありながらも達成できた時の喜びは何物にも代えがたいものだった。本当に言葉で表せない経験だった。

体育館でのボッチャは最高!!
水球も最高でした!

エグモントホイスコーレンでの体験(3日目)

エグモント最終日はデンマークで人気のオープンサンドをみんなで一緒に作る。みんなで一緒に作るご飯はどの国でも美味しい!

ニシンがはいったオープンサンド!とても美味しかったです!

コペンハーゲン観光

コペンハーゲンから飛び立つ前日にコペンハーゲンを観光する。スウェーデンと同様に、何もかもが美しいし、息をのむといった表現が一番適切かもしれない。

チボリ公園
ニューハウン
ルイジアナ美術館
デンマークの海

最後に

元々から海外に行きたい!海外の教育の学びたいという夢があり、それを叶えることができたのは本当に良かった。何よりも飛行機の中、電車やバスの中、困ったいたら助けようとする人たち、そしてエグモントホイスコーレンでの経験、本当に行って良かったと感じる旅だった。これからの人生、そして自分の価値観を大きく変えてくれたきっかけでもあった。本当に人との出会い一つ一つが奇跡だと感じた。
自分の思いを自分の意志を大切に、他者にそして社会に貢献できる人になりたい。

今回の武者修行で一緒だったメンバー!! 
本当にありがとうございました!!

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