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vol.20 ポッキーの良い食べ方!?

こんにちは

タイトルを見て、ポッキーに食べ方なんてあるのか?と思った人もいるかと思いますが、今回は、噛むことと、脳の関係について書いていこうと思います。ポッキーが美味しくなるとかそういう話ではないです笑

ものはよく噛んで食べるといい、とは知っていると思いますが、どうしてだと思いますか?お腹に入れば一緒なのでは?と思う人もいるかと思います。しかし、噛むことによって様々なメリットがあります。唾液によって、消化しやすい形にされたり、ゆっくり食べることで、暴飲暴食を防ぐ効果もあります。

自分は勉強する前や、眠くなった時などに、ガムを噛むようにしています。なんとなく頭がスッキリする感じがするので。ミントの味も影響あるかもしれません。サッカー選手で、試合でガムを噛んでいる人もいます。「噛む」という行為が、脳にどのような影響を与えているか、見てみましょう!

○硬いガムと柔らかいガム、どっちがいい?

参考文献 https://www.jstage.jst.go.jp/article/nskkk/65/3/65_118/_pdf/-char/ja

この実験は、柔らかいガムと硬いガムのどちらかを噛んでもらって、その後の認知パフォーマンスがどのように変化するかを見ました。
硬ガムは、軟ガムの1.5倍くらいの硬さになっています。軟ガムは、風船ガムくらい、硬ガムはタブレットガムくらいの硬さです。実験プロトコルは以下の通りです。

認知課題をやり、それぞれガムを噛んでもらったあとに再び認知課題をやるといったものです。結果を見てみましょう。

どちらの群も、ガムを噛んだ後の方が成果が上がっています。しかし、多少の上昇は、2回目ということもあり、慣れもあると考えられます。その慣れを考えた上でも、硬ガムの成績はどれも2倍以上になっています。これは大きな効果があると考えられます。

つまり、硬いものを噛めば、脳の活動が良くなるという結果が得られました。

ここで、疑問が、、、
実験ではガムを5分噛んだとありましたが、長時間噛むと、脳が疲労することはないのか??

これについては、また調べてみたいと思います。

○ポッキーの良い食べ方(脳に着目して)

きました、ポッキーの食べ方です。冷静に考えてみれば、よくこんなこと実験しようと思ったなーと思います笑。でも、結果は面白いものでした。噛むということに注目して、あの長いポッキーをどのようにして食べるかを見ていました。

参考文献 https://www.jstage.jst.go.jp/article/nskkk/64/5/64_263/_pdf/-char/ja

上のポッキーは、前歯を使って5回噛んで、カリカリ食べる(試験食)、下のポッキーは特に噛む場所の指定をせずに一口で5回噛んで食べる(対象食)とした。それを5回繰り返して行った。
何をしたかったかというと、噛む回数は揃えた上で、前歯で噛むのと、ランダムで噛むのを比べてみたという実験です。プロトコルは以下のようになります。

果たして前歯で噛むことに効果はあったのでしょうか??結果です。

脳活動のイラストを見れば分かるように、前歯を使った試験食を食べた方が、脳の活動が活発に行われていることが分かります!また、脳血流も有意に上昇したとのことでした。
なんと、前歯で噛むだけで、認知課題をやっている時の脳活動が活発になるのですね!!
ポッキーを食べる時は、前歯でカリカリ噛みながら、少しずつ減らしていくように食べると、脳にいい影響を与えることが分かりました。

○まとめ

今回は噛むことと脳との関係を見てきました。噛むことで、脳の活動が活発になり、認知機能が向上することが分かりました。また、前歯を使うと、より認知機能の向上が期待できることも分かりました。
今後、奥歯で噛むとどうなるか?などは検証が必要ですが、前歯で噛むことは有効です。

勉強中、試合前、など、集中したい時にものを食べるとき、またはガムを食べるときは、少し硬めのものを噛むようにして、尚且つ、前歯中心で噛むと、より脳に好影響を与えます!

自分も明日から少し硬めのものを、前歯で意識的に噛んでみようと思います。頭が冴えてくれるといいですねー笑

#咀嚼 #ガム#ポッキー#認知機能#脳血流#運動生理学


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