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vol.18 痛みと気分の関係

こんにちは

本日のゼミ活動で、痛みの閾値についての話題が出ました。「閾値」というのは、"感覚や反応や興奮を起こさせるのに必要な、最小の強度や刺激などの(物理)量。"だそうです。分かりやすく言えば、痛いと感じ始めた時の強さが、その人の痛みの閾値になります。なので、閾値が高い人は、強い力を加えても、痛みを感じにくく、閾値が低い人は、少し力を加えただけで痛みを感じでしまうといった感じです。

今回は、その痛みの閾値を上げる、言い換えると、痛みをごまかす、感じにくくする方法について紹介していきたいと思います。

以前、鎮痛剤についての記事も書きましたが、今回は薬に頼るのではなく、別の方法で、痛みを感じにくくするものを紹介します。さすがに鎮痛剤より効くということはないと思いますが、誰にでもできることだと思うので、是非見てください!

○快感や意欲を生み出すホルモン、ドーパミン

ドーパミンは、神経伝達物質で、アドレナリン、ノルアドレナリンの元となるものです。アドレナリンがでているときは、興奮状態にあり、やる気に満ち溢れているし、なんでもできるような気分になります。これは個人的な意見です笑。ドーパミンは、嬉しいことが起きたときなどに発生します。例えば、周りの人に褒められた時や、新しいことにチャレンジするときなどに増加すると言われています。

しかし、ドーパミンは使い方を間違えると、良くない方向に働きます。例えば、ギャンブル依存症や、ゲーム依存症になることです。大当たりが出たときに、過剰にドーパミンが発生してしまい、またあの快感を味わいたい!と思ったり、ゲームをやめるとまだまだやりたいない、と思ったりしてしまうと、依存症になってしまいます。

○幸せのホルモン、オキシトシン

オキシトシンとは、喜び、幸福感、安心感などを感じさせるホルモンです。主に、恋人とのスキンシップや、ペットと戯れている時など、安心感を与えてくれるもの、心の安らぎなどによって、分泌されます。僕はかわいいかわいいペットを飼っているので、その点、僕は、オキシトシンがしっかりと分泌されてるのではないかと思います笑。

オキシトシンは、過剰に出たとしても、悪い影響はそれほどないと思われます。強いて言えば、誰に対しても優しくなって、気疲れしてしまうことですかね。

○ドーパミン、オキシトシンの鎮痛作用

参考文献

https://www.miki-hari.com/2016/10/22/ドーパミンの鎮痛作用/

オキシトシンの実験
ラットにオキシトシンを与えて、痛みの閾値について調べました。閾値とは、最初に説明したように、人間がある感覚を得るための最小限の値のことです。

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実験プロトコルです。交尾行動によるオキシトシンの上昇はわかっています。交尾行動前の電気刺激に対する痛みの閾値と、後の閾値の差を調べました。片方には、オキシトシン遮断薬を投与し、もう片方には、普通の生理食塩水をあげました。
結果は、オキシトシンを遮断した群は、前後で痛みの閾値が変わらなかったが、オキシトシンが分泌された群では、2.4倍も、痛みの閾値が上昇しました。
つまり、2.4倍、痛みに鈍感になったということです。これは、オキシトシンに鎮痛作用があることを示唆しています。

次に、ドーパミンの鎮痛作用についてです。論文をたくさん調べましたが、実験としてやっているものがなかった?っぽいです。理由は、もう当たり前に分かっているから?でしょうか。調べたところ、鎮痛剤として使われているオピオイド製剤と深く関係していて、既に一般的に使われているみたいです。詳しく分からないので、分かる人、教えてください!笑
ドーパミンが出にくくなる、パーキンソン病患者は、体の痛みの閾値がさがってしまうため、色々な箇所に痛みを訴える人が多いとの記述もありました。

体験談としては、試合などで、アドレナリンが出ているときは、痛みを感じづらく、試合が終わったら、どっと痛みが出てくるといったことがあります。これは、ドーパミンとの関係なのか、交感神経の関係なのか、いまいち分かりませんが、少しは関係あるのかなと思います。

○ドーパミン、オキシトシンを増やすために

ドーパミンに関しては、乳製品を食べると、増えると言われているそうです。毎日牛乳飲んでますが実感はそんなにないです笑。自分としては、コーヒーがおすすめです。カフェインの効果として、ドーパミンを増やす効果もあります。以前記事で書いたように、カフェインには、認知機能向上、集中力、反応速度向上などの効果もあるので、コーヒーは非常におすすめです。
オキシトシンに関しては、食べ物ではなく、行為によって増やせます。恋人とのスキンシップ、ペットと戯れる、子どもと遊ぶなど、安心感や、守ってあげたいと思えることをすると、増えるそうです。また、マッサージで、痛い箇所を優しく撫でることも効果があると言われています。

どちらにも共通することは、ストレスのない状態を保つということです。ストレスは、痛みに敏感なので、ストレスのない生活をすることが、心にも体にもいい影響を与えるのは間違いありません!

コロナで人と関わる機会の少ない今だからこそ、相手を褒めてあげたり、優しく接してあげたり、新たな目標に向かってチャレンジしてみてください。それが、あなたの痛みの閾値を上げると共に、人生の満足度も上げてくれるでしょう!
(無理矢理まとめました笑)

#ドーパミン #オキシトシン#鎮痛#運動生理学

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