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街で浮かんだ言葉を記録した|2019年

街を歩いているときに、ふとした光景に心が動くことがあります。
いつもであれば見逃しがちなその心の動き。
その小さな何かを切り取ってみることにしてみました。
まずは写真を撮ってみる。そしてその写真を見ながら、心を動かしたであろう何かを短い言葉で紡いでみました。

傾きを 照らす明かりの スペクトル

意識と 無意識の 狭間が見える

都市の谷間に 淡い 次元を見た

新しい風が 形を 際立たせていく

時を 切り取る 補助線の行方

研ぎ澄ます 蝉の静寂 夕刻の風

夕刻に 訪れた 一日の思い

見上げた先に 組み合う模様の 柔らかさ

幾何学的な 灰色に 奥行きを感じる

連続性の 柔らかさと 伸びやかさ

雨の切れ間に 都市の 境界が見えた

垂直移動を 柔らかい空間が 繋いでいる

空を分けた 陰影の 空間

雨の匂いが 優しく つつむ

梅雨の合間 吸い込まれそうな 白と青

直線と 曲線を 意識する時

小説を 読みたくなる 午後の光

視線を落とすと 螺旋に 吸い込まれた

導かれる 淡い光の 先にあるものは

今は亡き サラブレッドの 足音を聞く

基地の街 夜の彩り 時の流れに


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