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作業療法ってなんじゃらほい?

「前書き」

まず初めに。

前回、見ていただいた方ありがとうございました。初めての投稿で拙い文章だったと思います。

いいねもたくさんいただき、励みになりました!また、今日も懲りずに

あまり触れられない話題に踏み込んでいこうと思います。

ボクがnoteで精神疾患を話題に上げるのは、
「ある」偏見を取りたいと思っています。

どんな偏見かと言うと、「精神疾患にはあまり触れては行けない」と言うものです。

正直、今の世の中では、「腫れ物に触る」「開けては行けないパンドラの箱」みたいなイメージが強いかと思います。

しかし、当事者たちは全くそうは思っていなくて、世間が思っている以上に「理解してほしい」と願っています。

ボクの弟も精神疾患の統合失調症です。
しかし、彼も友達と遊びたいし、飲みにもいきたいし、恋愛もしたいと思っているただの男です。
ボクがその彼の日常や作業療法士として触れ合ってきた患者様たちのことを話題に出すことで

「案外僕らと変わらないのね?」と思っていただく事が本noteの役割だと思っています。

誰でも気軽に「精神」や「心理」について触れていく機会を作って

友達や大切な人がもし、症状を発症しても
冷静で今までと同じように関わって下さる方が1人でも多くなればと思います。

まだ、1個目の「実は怖くない、精神疾患のそこんところ!」を読んでない方は、ぜひ一読ください😁

今日は、精神科でのリハビリには欠かせない
"作業療法"について知ってもらおうと思います。

これを知ると、当事者、当事者家族、そして友人などさまざまな人の生活の質をあげる事ができると思います😁

作業療法ってなんじゃらほい?

はい!あまり知られていない職業ですが
皆さんは聞いた事がありますか?

精神科などでよく聞く職業は
「精神科医」「臨床心理士」がメインかと
思います。

上記二つは、
精神科医は、「処方を出す」
臨床心理士は「検査をする」職業になります。(大雑把に言うと)

そして、作業療法とは
医師の処方の元、行われるリハビリテーションの一つのことを言い、
精神科の場合は、「精神科作業療法」というなんとも、安直な名前に変わります😁

英語で書けば
Occupational therapist
[直訳(時間・空間)を占領)する]

何かの活動に専念する、集中することと言えます。ルーツは精神疾患の患者に施した療法で、脳の働きや心理を扱うことが原点なのです。

定義は

日本作業療法士協会は、作業療法を「身体または精神に障害のある者、またはそれが予測される者に対して、その主体的な生活の獲得を図るため、諸機能の回復・維持および開発を促す作業活動を用いて行う治療・指導および援助を行うこと」と定義しています。(引用:日本作業療法士協会)

はっきり言ってわかりにくいですよね😁

要は、何かの作業、活動を通して
リハビリテーションを行います。

見た感じ"遊んでますよね?"と言われることもしばしばあります。

作業、活動の概念は、ほんとうに広くて、 
生活動作、仕事の作業、趣味活動全て作業療法に当てはまります。

どんな内容がある?

○運動療法
○SST(ソーシャルスキルトレーニング)
○手工芸(革細工、織物、陶芸、塗り絵など)
○園芸療法
○認知行動療法         etc...

1番着目して欲しいのは、
「ソーシャルスキルトレーニング」
これは、社会に出る時に必要になる、コミュニケーションスキルを学んだりする場になります。

作業療法をしっかり受けると
対人スキルを学んだり、
妄想、幻聴下にあってもパニックにならない方法などを学びます。

実際の場面設定を作り、ロールプレイをしたり
院外に出て訓練したりもしています。

作業療法未経験者多い

当事者の方々でも
作業療法未経験はかなり多いです。

理由としては、歴史が浅いのと
精神科医の理解がまだ甘いと言うところにあります。

身体障害のリハビリの場合は、
リハビリテーションは結構受けた方が多いと思います。
脳卒中とかであれば、ほぼ必須になりました。

ですが、精神医療は"薬物治療"がメインの病院が多いです。

そこが結構、当事者と日本の精神医療の考え方に食い違いがあり
特に、地域に帰っていく当事者にとっては
"薬"は生活の質を下げてしまう可能性すらあります。

そこで、当事者に必要とされてるのが
"作業療法"です。

どんな効果がある?

例えば、園芸療法。
①体力の維持
②生活リズムの調整
③成功体験の構築
④土の触感による現実刺激    etc...

作物を育てる際の工程を患者さんと
一緒にやっていきます。
土を耕し、土づくりから始め、種を植え、水やりをして、作物ができたら収穫し
看護師さんに売ったり、地域によっては
実際に市場に出してるところもあります。

その中で患者さんたちに役割を与え
責任を持ってやってもらうことで

"誰かのためになる"という自己肯定感の構築にも繋げていきます。

なにより、外で作業をするので
日にもあたり、大きく体も動かし
とれたての野菜などを食べたりもするので

とても人気のある作業療法の一つです。

日常生活が全て作業療法になる

障害が出た際に、1番多いのが
「過保護になりすぎる」と言う問題

これは、認知症、身体障害など様々なところで問題となります。

実はできる能力があるのに、
「出来なさそうだから」と言う理由だけで
「過剰に手伝いすぎる」介護者が多いです。

リハビリテーションの考え方では、
「ギリギリまで手を出さない」
と言うのが肝心となり

「役割を奪わない」事が重要であるということです。

介護者にとって、「怪我してほしくない」という気持ちがあるのはわかりますが
身体の能力、考える力、危険認知などを

"代わりにやってあげてしまっている。"

これは、実は「能力低下」を招きます。

精神疾患の患者様たちも、役割を与えた途端にやる気スイッチが入ります。

ただ気分のムラもあるので
最初の頃は、手伝う作業から始めてもらい

一緒に休憩を取ったりしてのんびり役割を与えてあげると良いです😁

それだけで、いいリハビリになります😁

当事者のポイントは"うまい休憩"

役割を与えると最初の頃はかなり頑張りすぎる傾向があるのが当事者全般の特徴です。

ただ、基本的に生真面目な方が多いので

"やりすぎる"問題があります。

良くも悪くも"集中しすぎる"傾向があるので
うまい休憩を取らないと

急にガス欠した車みたいに🚗プスんと
止まってしまいます。

方法としては
「タイムスケジュールをつくり、一緒にこなす」

が大事です😁

休憩を挟み挟みしていく癖をつけることで、
緊張もとけて、作業効率はかなり上がります😁

でも、これ見ててなんか
「あれ?みんな一緒じゃない?」って思った人多くないですか?

"スタートダッシュやり過ぎて
疲れて3日坊主になる人と同じ事"が起きてます。

なので、基本性質は本当に
当事者と当事者以外の方は

ほとんど変わりがない。

ただ、そのストレスが
妄想や幻聴を引き起こす原因になる。

だから、休憩をうまく取り
ストレスフルからの解放してあげる事が

"投薬"よりも大事な治療になります😁

後書き

皆さんにとって、リハビリテーションっていうものは"病院"でするもの。という認識が強いかと思います。

ですが、患者さんが帰るのは"病院"ではなく
"住み慣れた地域と自宅"がやはり望ましいです。

なので、日常ほどいいリハビリはありません。

なので作業療法を知ってもらう事で
当事者に"役割"をあたえて

過保護になりすぎず、一緒に障害と向き合っていただき
焦り過ぎず社会復帰をしていける手段にして頂けると幸いです😁

ちょっと長文になりましたし、
駄文ではありますが、お付き合いいただきありがとうございます😊


全ては、あなたの大切な人が
ヘルプを求めてきた時の参考になりますように。

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