この腰痛、コルセットした方がいいの?
「朝から、急に腰が痛くなり動けない」
「うがいをしようとしたら、腰に痛みを感じ歩くのもつらい」
「腰が痛いたいが、仕事で体を動かさないといけない」
「ぎっくり腰になって以来ずっとコルセットしている」
という経験はないでしょうか?
こんにちは、熊本県熊本市西区の「やすたけ整骨院」院長の安武建です。
歯磨き、くしゃみ、椅子から立ち上がるなど、日常の何気ない動きをした時に、腰に急激な痛みを感じることがあります。
腰に痛みがあっても仕事や家事は待ってはくれません。
そんな時に、役に立つのがコルセットです。
ぎっくり腰などの際に、コルセットをして何とか乗り切ったという方も多いと思います。
「コルセットを巻いたら何とか仕事を休まずに済んだ。」
「旅行に行く時に腰に不安があるので、巻いておくと安心する」
といった経験をすると、いつのまにかコルセットが手放せなくなってしまいます。
コルセットに助けられたことがあると、つい頼ってしまう気持ちは分かります。しかし、安心するという理由で毎日コルセットをした方がよいのでしょうか?
今回は、コルセットとの上手な付き合い方について書かせていただきました。不安で毎日コルセットをしているが、外すタイミングが分からないという方の参考になれば幸いです。
腰痛コルセットの役割とは?
腰痛コルセットは、腰を支えたり動きを制限したりするためのサポート器具です。その主な役割は次の3つです。
腰の安定化
コルセットを装着することで、腰周りの筋肉や関節をしっかりサポートし、不安定な動きを防ぎます。これにより痛みの悪化を防ぐことができます。
筋肉の負担軽減
腰にかかる負担を分散させることで、筋肉の疲労を和らげます。
動きの制限
負担のかかる姿勢や動きを制限することで、痛みの原因となる動作を防ぎます。
腰痛コルセットはどんな時に必要?
以下のような場合に腰痛コルセットが有効です。
1. 急性の腰痛(ぎっくり腰など)
急に腰が痛くなった場合、コルセットを装着し動きを安定させることで、痛みの悪化を防ぎます。特に最初の数日間はコルセットを活用することで、負担を減らし、早期回復が期待できます。
2. 慢性的な腰痛の悪化時
慢性的な腰痛がある方は、痛みが強くなる場面(長時間の立ち仕事や重いものを持つときなど)で使用すると効果的です。
3. 腰を酷使する作業時
重労働やスポーツで腰に負担がかかる際、予防としてコルセットを使用すると、腰痛の発症を防ぐことができます。
4. 手術後やリハビリ期間中
腰椎の手術後や、圧迫骨折など怪我からの回復期には、無理な動きを抑えるために、コルセットで腰をサポートします。
※長時間の使用を避ける
コルセットがなくても大丈夫という状態が理想的なので、必要なときだけ使用し、普段は筋力を鍛える運動を心掛けましょう。
※専門家の指導を受ける
適切なタイプや使用時間は個人の状態によって異なります。整骨院や医療機関で相談し、自分に合ったコルセットを選ぶことをおすすめします。
正しい装着方法
コルセットは正しい位置に装着することが重要です。腰骨の上部を覆うように装着し、適度な締め付け具合を保ちましょう。
最後に
・ぎっくり腰などで痛みが強い
・腰にいつもと違う違和感を感じる
・腰を使う仕事をしている
・引っ越し、掃除などで物を抱えるなど、
痛みがある時、または痛めそうな時にだけコルセットを使用するといいです。コルセットがなくても大丈夫という状態が理想的なので、さほど気にならない時は、なるべく使用しない方がいいと思います。
コルセットはあくまでサポート役です。
腰痛の軽減、不安の解消には役立ちますが、根本的な治療ではありません。
腰痛の原因を取り除くためには、姿勢の改善やトレーニングが必要となります。
コルセットに頼らなくていいように、腰痛を根本的に改善したい時は、お近くの専門機関にご相談ください。
当院でも姿勢の改善、トレーニング法の指導を行っておりますので、お困りの際は、お気軽にお問い合わせくださいませ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
(監修:柔道整復師 安武 建)