子どもの気持ちを聴くスキル(山口祐二さん)
チャイルドラインという、フリーのホットラインに電話を掛けてきた子供への心理的受け入れをされてきた著者さんの本です。話を聴くスキルに興味を持って読んだ本ですが、多くのエピソードと共に、最近の子供が抱える問題やチャイルドラインの切実さを感じることができました。
感慨深い本でしたが、私の今後に生かせる部分としてピックアップ
聴くスキル(当初はビジネス上の聴くスキルを想定してましたが、日常の子供とのコミュニケーションでトレーニングできる)
・想像力、声に集中
→顔の見えない相手の状況を深く理解するために、相手の息遣いや間の取り方から、相手の状況や心境(電話の後ろの状況)を理解する
・身体と声を合わせる
→相手の話す速度、テンポ、声の調子など相手に合わせること
・あいづち、「なるほど」、リフレクション
→真摯に聴いていることを示すためのスキル
・否定語「でも、だけど、しかし」は使わない、話しすぎない
→あくまで相手に話してもらうことを意図する
その他(書きませんが)、たくさんの相手の「気持ち」を知るスキルがたくさんでした。
お互いに素性が分からない、どのような境遇で電話を掛けてきたのか分からない、しかも電話をしてくれるのは最初で最後かもしれない中で、いかに信用してもらい、子供たちのSOSに応えるかを試される。そんな緊張感のある仕事だなと思いました。
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