ニュータイプの時代(山口周さん)

新時代を生き抜く24の思想・行動様式。きりっとした書きっぷりと、データや他著書からの引用がふんだんに盛り込まれており、納得のいく内容でした。これからの時代、柔軟に自分を変えていかないとsurviveできないなと恐ろしくなってしまいます。

時代の変化

物であふれた時代になり、○○ができないなどの「問題」が希少化する。そのため、「問題を解決するスキル」よりも「問題を見つけるスキル」の方が求められる。一方で、問題解決の手法はあふれており、MBAなどの価値は薄まる。VUCAの時代により、作業のマニュアル化・適正化、更には経験が意味をなさなくなり、個々の新たな問題に対して意味を考えながらの対応が求められる時代になる。

●ニュータイプに求められる思考・行動様式

正解を探すのではなく、問題を探す

 →前述の通り、問題の希少化・正解のコモディティ化により、問題を発見する思考に対するニーズが高まる

未来を予測するのではなく、構想する

 →この不安定な時代に未来予測は困難(世界人口予測すら当たらない)であり、それよりも未来を自分たちで作る(新しい価値を作る)方が確実である

KPIで管理するのではなく、意味を与える

 →KPIによる生産性の管理ではなく、意味のある数字を目標としなければ意味のない仕事をしていることになり、高いモチベーションは維持できない

生産性をあげるのではなく、遊びを盛り込む

 →多様化するニーズについていくためには、生産性よりも柔軟にニーズを見つけ対応していくこと。そのためには回り道をするような発想の転換が必要である

ルールに従うのではなく、道徳観に従う

 →早い世界の変化にルールが追いつかない。その中で善悪を判断するには道徳観に従う

一つの組織に留まるのではなく、組織間を越境する

 →組織の二極化(大企業による独占と個人ビジネスによる多様化)が進む中で一つの組織に依存することはリスクである。個人として複数のビジネスを営むマネジメントが必要である。

綿密に計画するより、とりあえず試す

 →綿密な計画を立てているうちに、市場が変わってしまう不安定な時代。とりあえず試す細かいtry&errorの方が価値が高い

奪い独占するのではなく、与え共有する

 →歴史的に、独占より共有の方が最終的な利益は大きくなる。

経験に頼るのではなく、学習能力に頼る

 →経験に頼った対応では時代変化についていけない。常に自分をupdateする対応の柔軟さが必要である。


時代が変わるというのは、多くの方が書かれている未来だと思います。本当に組織や制度に頼らないindividualityが求められる時代が来るのでしょう。私も会社員ですが、常に複眼的な思考で自己啓発をしなければならないと思いました。



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