玉木神社夫婦杉・共鳴しながら寄り添って生きる姿

玉置神社(たまきじんじゃ)は、熊野三山への信仰の道「熊野古道」・大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)途上の奈良県吉野郡十津川村に鎮座する。

 神域一帯は、玉置山(標高1076m)の山頂をはじめ、樹木の伐採が禁じられていたため、境内には樹齢3000年と言われる神代(じんだい)杉や、常立(とこたち)杉、大(おお)杉などをはじめとする巨樹林が残されている。

玉置神社では長い歴史の中で、神木が互いに良い気、英気を育みあい、人々の神々への畏敬の念と共鳴しあってきたからこそ、境内からは独特の霊気を醸し出しているのだろう。

そんなご神木たちの中で、しっかり寄りそって聳えるのが夫婦杉。根元の巨大な幹を同じくし、そこから2本の幹が、それぞれがすくすくっと天に向かって伸びる姿は、まさしく夫婦が寄り添い合うように見える。その容姿を拝し、夫婦円満、縁結びを願う人々が後を絶たない。

特に共鳴の中に身を置いて、神域の善の波動を腹の髄まで受けて育ってきたためか、離れ難い思いが形になったためか、分岐部の巨大さが目立ち、玉置神社夫婦杉の特徴となっている。

この夫婦杉の前にたたずむと、人は一人では生きていくことはできない。最愛の人が寄り添ってくれ、そして素晴らしい仲間の支え、共鳴があってこそ、生を全うできるのだということを諭される。

奈良・玉置神社 夫婦杉

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