パパ活してたら間違って異世界に召喚されてお詫びとして女神とパパ活してたら人類最強になっていた件

今日も俺のパパ活アプリが最高だ。
何が最高かって、可愛い女の子たちが俺に会いたい、会ってください、会え!って送ってくるメッセージの通知音が止まらない。
モテる男は辛いっていうけど、その辛さが俺にもようやく分かったよ。
これはマジで辛い。
なんせ俺の体は1つしかないのだ、その上、社畜をやっているし、働いて子供の養育費も払わなきゃいけない。
嫁は逃げてしまった。信じられるか?
この世の中は嫁が逃げることが出来るんだ。
一昔前は、男は仕事と金の事、女は家事と育児。こういう役割分担があったから、女は結婚から逃げることが出来なかった。
でも、今はどうだ?
女が子供をキープしてあることないこと言って逃げてしまえば、養育費は入るし役所から補助金が出るし、しかも自分が働いて金を稼ぐことも昔ほど難しくはない。
それは逃げますわな。
俺なんかいても邪魔なだけだし、さー、今日は誰に会おうか? よし決めたこの子!
俺は「みれい」という女の子にメッセージを返信した。
「今日会えます 駅前集合でいいですか?」
「いいよ、顔合わせ1ね」
「はい、分かりました」
……。
1とは何だろうか? スキルレベルのようにも思える。顔合わせ1ということは低評価なのか、それともあえて低いレベルの顔合わせを選択したということだろうか……。
そんな事を考えて歩いているうちに駅前に着いた。
さてと、「着きました」とメッセージを送る。
「見つけました」と返ってきた。
二人で「今日はよろしく」と言って頭を下げる。
「顔合わせなのでカフェでいいですか? それとも食事にしますか?」
「カフェにしましょう」
俺はカフェを選んだ。というのも、初対面で食事をすると緊張するし、食事を行儀良く食べることに集中してしまって、相手に向ける意識が薄くなってしまうからだ。
「ちょうどいいカフェがありましたね。あそこにしましょう」
彼女が指さしたそこは「異世界カフェ」という何やら怪しげな雰囲気の店だった。

つづく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?