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東吉野村民やってます。Ⅰ[古道作り]

奈良県東吉野村に移住して1年半が経とうとしている。

移住して3ヶ月間は家の周りの山を歩いていた。
そして道を作ることを始めた。東吉野村の小川という地区には、いくつかの集落があり上出垣内(カミデカイト)というのが自分の住む在所である。

家は村道に面しており、お隣さんは30メートル程離れて建っている。村道から上の山には家が4軒ほど点在しているが、人が住んでいない。

グーグルマップを見れば、家から上の山を500メートルぐらい歩けば小川城跡の史跡がある。引っ越して数日後、小川城跡へ妻を連れて行ってみた。

急な勾配の登山道を200メール程進むと道はなだらかになった。途中、苔むした石垣が積まれており、歴史を感じさせる道である。

周りは、一面に杉が植えられており、20メートルの高さはあろうか、枝打ちされ、整然と立ち並ぶ木々の間を、歩くのはとても心地よかった。

古城跡は大した見どころがなかったが、帰り道を歩きながら

「これは面白い、熊野古道みたいだ」

と感じていた。道幅は2メートルほどで杉の枝や倒木が足元に落ちており、少し歩きにくい。しかし、見上げれば空がほとんど見えず、緑の中に覆われている感覚が心地よかった。

その日を境に僕はこの道がどこまで続くのか歩き回り、そして道に落ちている枝を拾っては、谷側へ捨てることを繰り返した。

この山道の修復する工程を少し書こうと思う。

家から200メートルほど激坂の登山道を上るとなだらかな横道に変わり、しばらく歩くとT字路にぶつかる。

北に行けば村役場、南に行けばどこまで行くのか。捜索3日目にして「吉野フォレストヒルズ 花ごころ」通称、わらび園という所にたどり着いた。

途中、道が崩れている所や、風倒木が何ヶ所もあり、迂回したり倒れている木を潜ってようやくたどり着く。

そこは東吉野村と川上村を結ぶ林道武木線が通っており、久々にアスファルトの道に出た。ここまで家から5キロ程で、なだらかな上り坂が続いていた。

話は少し逸れるが、屋久島の縄文杉を見に行ったことがある。登山口から2時間くらいアップダウンの少ないトロッコ道をひたすら歩く。

トロッコ道の終点からは激坂が続くのだが、東吉野村で見つけたこの道はトロッコ道のように、なだらかな上り坂で普通に歩けば息は上がらない。

「トレイルランができる道が欲しい」

と東吉野村に引越して、願っていた事の1つが実現しそうだ。ホームセンターでクワを買ってきて崩れた道を直した。

基本的に砕石が多い地質の所が崩れることが多く、そうゆう場所は山側を少しクワで削って道を作る。砂や土が剥き出しになり、大雨が降ればまた崩れる可能性があるので、大きめの石を上に置いたりした。

あと、ノコギリで切れる範囲の風倒木を撤去したり、落ちている枝をひたすら拾っては谷側に捨てることを繰り返した。

今回の記事は少し長くなったが、ここでアントニオ猪木の言葉を引用したい。

「道、この道はどうなるものか、行けばわかるさ、迷わず行けよ。 ありがとう!」

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