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ウクライナ情勢雑感その3

〜プーチン政権内部崩壊の加速を最優先目標にする


サッカーをやっていて相手がハンドも気にすることなく、ボールを敵陣のワタシたちのところに放り投げてきたとき、もうそのサッカーはゲームとして機能していないことになる。

いまのウクライナ情勢はそんな状態だ。

相手がゲームのルールを無視し続けている場合、こちらはルールを守り抜くべきか否か。先方は「もうそのゲームはしない」ということを示しているのだから、ルールを守っていても意味はない。あとはゲーム理論のしっぺ返し戦略で、やられた分だけやり返すのが最善手のひとつ。

ロシアというか、プーチン大統領の言い分としては、ロシアが勝手に承認した、ウクライナ東部に位置する「ドネツク人民共和国」「ルガンスク人民共和国」の2国をウクライナの侵略から守るための特殊軍事作戦らしい。けれども2つの国を承認しているのがロシアだけなのだから、そんなものは国際社会では通用しない。法というものが、形式的なものではなく、実際の現実性に沿ったものである限り、当然のことである。もしそれを通してしまったら誰でもどこでも国が作れることになるし、そんなもの法ではない。

さらに、民間人を無差別攻撃するのもルール違反。それも彼らの言い分としてはウクライナの自作自演だという。確かにフェイクニュースが飛び交う時代になっているということは僕も認める。けれどもこのSNSの時代に、実際に多数の映像や証言で起きていることがあからさまになっている状態で、本当にウソがまかり通ると思っているほうがどうかしてる。もちろん、情報統制して自国民にたいしてのみとかそういうことぐらいはできるだろうけれどども。現実の前にそんなものは大した力は持たないだろう。

ウクライナで60歳以下の男性が兵力として招集されていたり、経済制裁も実質的な戦闘行為だとして、国際法違反だと言っている人がいるけれども、ぼくはこうした行動については、しっぺ返し戦略の一環として、上記のような状況では容認できるものと捉えている。ただこれらの施策は、いまの状況を打開するためには力が足りない。仮に効果が出たとしても時間もかかるので、その間、ずっとウクライナが見殺し状態になっていることを解決することはできないのではないか。

ではこうした状況をどのように打開するか。まぁ僕がここでいくら頭を捻ったところで、何というわけではないけれども、僕のなかの結論としては、ロシアの内部崩壊が、プーチン大統領の暴挙を食い止める、最短最速の道だと思っている。

ロシア国内、または政権内部にあってもプーチン大統領の主張に洗脳されていない人たちは必ずいるはずであり、世界が総力をあげて、その人達の支援をする。長い目で見れば殺戮の暴挙などが覇権を握るなどということが起きるわけないのだから、利は世界側にあるはずだ。具体的に何ができるのかはわからないけれどもその一点がいま世界が注力するポイントなのだろうと感じる。

実際に、ウクライナ政府は幾度となくロシア国民にメッセージを投げかけたり、投降したロシア人に対して懸賞を与えたりしているし、彼らは同じように考えているのではないか。

SNSで流れている表側の情報には表れない裏舞台で、実はこうしたロシアの内部からの切り崩しが進んでいたらいいのになと思ったりする。

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