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SREに対する誤解を解きたい-SREを推進する前に読んで欲しいnote-

YasunobuOkamoto

こんにちは、岡本です。

ちょっと間が空きましたが、今回はSREに対する誤解を解こう、ということがテーマです。

いままでSRE的な業務をしてこなかった人たち、特にトラディショナルなインフラ運用チームで働いてきた人がSREというワードに対して持つ誤解を解く、というところにフォーカスします。

自社の運用チームにSREを導入しようかなあと考えている方や、SREを導入し始めたけど何か自分の思っている物とは違う気がする、という方が読むと、ちょっとスッキリするかもしれません。

SREに対してよくある3つの誤解

ということで早速、私が経験してきたSREに対してよくある3つの誤解について説明していきます。
ズバリ、私が誤解を解きたい内容トップ3はこれです。

  1. SREとは運用に自動化を取り入れることである

  2. SRE導入とはインフラ運用チームの高度化である

  3. SREを導入すると運用コストが下がる

もし、「え? 違うの?」と思った方がいたら、このタイミングで誤解を解いて頂ければnoteを書いた意義があるというものです。

それでは、詳しく書いていきます。


誤解その1.SREとは運用に自動化を取り入れることである

SREの話と自動化の話がセットで出てくる事が多いせいか、SREの実践をこのように理解している人は結構います。

自動化はSREの目的を達成する手段ではありますが、SREの目的そのものではありません。

言い方を変えると、運用業務の自動化をしたらSRE的運用が実現できるわけではない、ということです。

手順の自動化だけでは無く、運用の文化やチームメンバーの意識を変えていくきっかけにできるという部分に、SREプラクティスの導入を検討する意義があると考えています。
(そもそも、自動化をしたいのであれば、シンプルに自動化ツール導入プロジェクトを立ち上げるだけでよいわけです)


誤解その2.SRE導入とはインフラ運用チームの高度化である

これはちょっと注意が必要なのですが、確かにSRE的なチームを作るときにインフラ運用チームをベースにして、そこから発展させるパターンがあります。

しかし、SREはトラディショナルなインフラ領域、例えばサーバやネットワークという範囲以外もカバーします。

SREを推進するということは、今までのインフラチームという枠組みを捨て去り、アプリケーションや業務そのものにも運用チームとして関わる、あるいは一部の役割を引き取るという事に繋がります。

結果、SREチームはトラディショナルなインフラ運用チームとは全く異なる性質を持つチームになっていきます。

単なるインフラチームの高度化、インフラチームの延長線上にあるものがSREである、という理解ではSREの価値を十二分に発揮できません。


誤解その3.SREを導入すると運用コストが下がる

これは典型的なSREに対する誤解です。

SREを導入した場合、長期的にはコストが下がりますが短期的にはコストが上がります。

SREは、インフラ運用チームから見ると今までやっていない領域の業務もカバーするので、運用チームの作業としては既存の運用業務+αの作業をやることになります。

業務の幅が増えるのに、いきなりコストが下がることはないわけでして。

SREのコスト削減効果は、SREの活動が行われて作業の自動化率が向上し、新システムへの対応工数が削減されるほどに標準化が実現して、始めて目に見えてきます。

さらにそもそもの話をしてしまうと、SREの導入は未来への投資であり、コストを下げることを目的としてSREを導入すること自体がSREの目的からは外れている、と考えています。

SRE導入は未来への投資である

ということで、今回はSREに対する誤解を解くということをテーマとして書いてみました。

上でも書いたとおり、SREの導入は未来への投資であり、費用的、ワークロード的に苦しいインフラ運用チームの現状に対して即効性のある治療薬ではありません。

SREに決まった形や正解はないと考えていますが、上記のことを理解して、SREの推進を検討して頂けるとSREの本来の目的に沿った結果が得られるかと考えています。

余談:このnoteを書いたきっかけ

私はSREのコンサルティングという業務を仕事の一つにしていますが、多くのお客様がSREに対して同じような誤解をしていると感じています。

特にサーバ、NW、DBといったトラディショナルなインフラ運用を実施してきたチームの方とよく話すのですが、いくつものチームに対して同じ話をすることになり、かつ理解頂くまでに中々時間がかかってしまいます。

こんな経験を何度かした後、noteに書いてあるのでそれ見ておいてください、で済ませられるようにしよう、と思ったのがこれを書くきっかけでした。

今回はここまで。それではまた。

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