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好奇心の5類型のこと

ハーバードビジネスレビューの最新号(2018年12月号)の特集が好奇心で、それこそ好奇心満載でパラパラとめくっていたのですが、気になったのは好奇心の5類型。曰く、

欠落感:自分に足りない知識を身につけることで安心できる
心踊る探求:世の中の素晴らしい事物に驚嘆し魅了された心地よい状態
社会的好奇心:会話や観察で他者の行動や思考を知ろうとする
ストレス耐性:新しもの珍しいものへの不安を受け入れ、活かそうとする
高揚感の追求:複雑で変化に富む体験のためならリスクをいとわない姿勢

が、その5つとか。簡単なテストがついていて、それによると、自分の場合、米国人の代表サンプルと比べて高かったのは「ストレス耐性」「心踊る探求」の2つで、特に「ストレス耐性」が極めて高い(フルスコアでした)。一方、「社会的好奇心」は低めで「欠落感」はかなり低い、という結果でした。あまり他人の目を気にしないし、欠落感をきっかけとしてアクションを起こすことも少ないという自己認識には、マッチしています。

欠落感の定義を見ると言ってみれば消極的な好奇心とも言えるので、必ずしも「好奇心=リスクテイク」とは言えないし、社会的好奇心はそれが周囲への同調につながる可能性もあるので、好奇心があればリスクをとって変化していく行動を取るようになる、とは一概に言えないのだな、というのはなるほどと思ったポイント。

とはいえ、消極的であれ好奇心はあった方がいいし、社会的好奇心は、周囲が動き出せば、自分も動かないとまずいという認識につながるのだろうと思うと、大規模な配置転換とか人員削減といったニュースがちらほらと出てきている日本の大企業内でも、社会的好奇心の強い人から動き出すことが、世の中が動いていく原動力になるのかも、と思ったりしています。

まぁ、あんまり好奇心をビジネスに結びつけるというのも、ちょっと違和感はあるのですが、現実問題としては、そういうことなんだろうとは思いつつページをめくっています。


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