Jazz練習帳-Reichert(ライヒェルト)のエチュードを使ってドミナントとトニックを体で覚えるための予備練習
先に公開した、『Songoro Cosongo』のcoroを使ってT-D (S)-D-Tを感覚で掴む練習、『La Vida Es Un Carnaval』のcoroを使ってT-D(S)-D-Tを感覚で掴む練習のための予備練習。対象は、まだ調性とトニックとドミナントの関係が理解できていない(頭でわかっていても、響きやそれぞれの楽器を演奏する体に入っていない)人。
以下の練習の元ネタはフルートを学ぶ人には有名なライヒェルト(Reichert)のOP. 5『7つの日課練習曲』の第2番。IMSLPで見ることができる。
まずは下の2つのメロディを階名唱しなさい。ピアノなどの助けを借りてよい。元ネタは16分音符で書かれていて速く演奏することを求めているが、ここでは耳を使って理解することを求めているので、速さは要らない。ゆっくりと一つ一つ音を取りなさい。声域が足りなくなったらオクターブ下げて歌いなさい。暗譜しなさい。
それぞれのメロディの11小節目、一番高い音だけ、ナインス(9th)の音が入っている。それ以外はドミナントはすべてセブンスである。
ふたつめのメロディはひとつめを短調(マイナー)にしたものである。ふたつめのメロディの始まりの音をひとつめのメロディの始まりの音と同じにすれば、下のようになる。
慣れたら任意の音を始まりにして(楽器でひとつ音を鳴らす)、歌う。つまり移動ドで歌う。
覚えたら、楽器で演奏しなさい。最初は、ひとつめのメロディはC音、ふたつめのメロディはA音で始めてよい。つぎに始まりの音を変え、耳を使って続く音を探りなさい。最終的には24全てのキーで演奏できるようになりなさい。
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