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開拓の町オアーズラッシュ/独白

Tr3-8 開拓の町オアーズラッシュ

「枯れた」町オアーズラッシュに対して「開拓の」町オアーズラッシュ、という事で、パルテティオの活躍により再び活気を取り戻したオアーズラッシュの様子を表現した楽曲です。
こちらに関してはマカロニウェスタンではなく、実際のアメリカ西部のいわゆるカントリーミュージックをイメージして作曲しています。
「枯れた」と同様にブルースハープやスネアの音は入っていますが、メロディを演奏するフィドルが特徴的だと思います。

おや、フィドルってケルト音楽を紹介する時にも出てきたよな、と思った人もいるかもしれませんが、カントリー音楽のルーツの一つにケルト音楽もあると言われているようで、国と地域を越えて音楽文化がどんどん交わって進化していった様が伺えるかと思います。

もう一つ特徴的なサウンドとしてあげられるのが0:04からメロディを奏でるギターの音色で、これは12弦ギターという楽器を使っています。
普通のギターと比べて「ジャリジャリ」した音がすると思いますが、12弦ギターという名前そのままに普通のギター(いわゆる普通のギターは6弦です)に更に1本ずつ弦を増やしていって倍の12弦張られているものをそう呼びます。
つまり常に2本の弦が同時になっている状態になるので「ジャリジャリ」とした音になるのです。(ちなみにその2本の弦も一部オクターブの関係で張られてあったりして、それが更にサウンドに広がりを持たせる効果を果たしています。)

それらのユニークなサウンドに注目して頂けると嬉しいです。

Tr3-10 独白

静かな、とつとつと語りかけるようなギターのアルペジオから曲が始まり、徐々に感情が溢れ出すように音楽が展開していく、キャラクター自らの気持ちを独白・吐露していくような情景を思い描きながら作曲しました。

アコースティックギターという楽器は実は非常に表情豊かな楽器で、弾き方によって音色が様々変化する楽器でもあります。
基本的には左手で指板と呼ばれる部分を押さえ、右手指で弦を弾く事によって音の出る楽器ですが(左利きの人の場合は全く逆になります、弦の張る順番も逆に!)、真ん中に近い部分を指で弾くと柔らかい音になるし、端に近い方で弾くと硬い音になったりしますし、指で弾くのかピックで弾くのかでも音が変わります。なんなら指で弾く場合も爪の形によって音が変わるし、ピックの場合でもピックの硬さによって音が変わるんですよね。

そんなアコースティックギターの特徴がまさに良く出ている楽曲だと思いますので、そんな部分にも注目してみてください👌


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