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トト・ハハ島/ハーバーランド地方

Tr1-11 トト・ハハ島 昼/夜

さてさて、キャラテーマゾーンを抜けまして今日からフィールド楽曲の解説に突入いたします!

フィールドとタウンの楽曲に関しては、メインテーマの際に解説した昼夜切り替えの仕様により、全てに昼と夜の2バージョンがあります。
語りたい事はたくさんありますが、後々スタミナ切れにならないよう昼夜バージョンを一つにまとめた形式にしようと思っています、引き続きお付き合いくださいませ。

トト・ハハ島の曲に関しては、オーシュットのキャラクターテーマにも入れたパーカッションやどことなく石の質感を感じるようなリズムループを積極的に加える事で、地方とキャラクターテーマの統一感を図っています。

特にサビのベースの音色は中々特徴的で面白いんじゃないかと思います。

個人的にトト・ハハ島のヴィジュアルって凄く気に入っていて、朽ち果てた遺跡やそこに流れる水のせせらぎがとても印象的で美しいですよね。
こういった自然と退廃的な造形物が合わさった時に感じるなんとも言えないエモい感情を音楽で表現したいなぁと思ったのを記憶しています。

夜アレンジの「歌」

夜のアレンジに関してはこの曲に限ったものでは無いのですが、特徴的な要素があります。
気付いてる方も多いと思いますが、フィールドに関しては夜の音楽に切り替わったときに、アレンジに必ず人の「声」が入っています。

この歌声もメインテーマと同じくYuria Miyazonoさんによるものですが、夜アレンジを作るにあたり、ゲーム全体を通して、夜のアレンジに切り替わったという事がアイコン的にわかるようなサウンドが欲しいなと考えていて、それなら夜のアレンジには必ず歌が入るようにしよう、と思い立ったのがきっかけです。

タウン曲に関しては歌は入ったり入らなかったりなのですが、フィールドに関しては夜アレンジは歌をかなりフューチャーしたアレンジですので、耳を傾けてみて頂けると嬉しいです。

ちなみにこの「歌」ですが、Yuria Miyazonoさん1人で多重録音のようなレコーディングをしてもらっていて、さらに「ヴォカリーズ」のような造語の歌詞をつけてもらっています。
特にこういったコーラスを録音する時に、歌詞のニュアンスというのはとても大事で、「ラララ」と歌うのと実際の日本語や英語の歌詞がついたものを歌うのとでニュアンスが全く変わってきます。
それに意味のある歌詞をつけてしまうとそれはそれで扱いが難しくなってしまうんですよね、しかし歌のニュアンスは欲しい、という場合に造語やヴォカリーズを使用する事が多いです。


Tr1-13 ハーバーランド地方 昼/夜

ハーバーランド地方は、名前の通り港や入り江など海に面している地方ですので、もちろん音楽でもそういった雰囲気を入れ込む事になりますが、ここはキャスティの旅の出発点でもあり、彼女の旅の出発は明るいものというよりかはどこか憂いを帯びたものなので、どちらの要素も曲に入れ込んでいきたいなと思っていました。

冒頭のメロディーを奏でるホルンの音色は、雄大さをとても感じると思いますが、同時にメロディの雰囲気は少し憂いを帯びているので、どこか物悲しげな雰囲気も感じ取って頂けるのではと思います。
また、その後のオーボエのソロもどこか悲しげですよね。

1:04のあたりから入ってくるタンバリンですが、地味にこちらも生で録ってたりします。
こういったパーカッションってシンセの打ち込みで済ませてしまったりする事は実はよくある事なのですが、今回は野崎めぐみさん(@meguminozaki)に7~8種類のタンバリンを持ってきて頂き、全て曲に合わせて種類を変えて収録しています。
この曲以外にもいっぱいタンバリンの入っている曲ありますので、もし気付いた場合はその音色の違いにも耳を傾けてみると面白いかもしれません。


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