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決戦1

Tr3-22 決戦1

いよいよきましたね、ボスバトル曲!
決戦1はオクトパストラベラー1における「ボスバトル1」にあたる曲です、曲名は紆余曲折宮内Dと検討を重ねた結果、1と被らない形で、且つシンプルな曲名で行こう!という事で「決戦」とする事になりました。

ノーマルバトル1の解説の時にも書いた通り、雰囲気は1をある程度踏襲している形になりますが、1とはまた違った雰囲気を楽しんで頂けたのではないかと思います。

2曲ある中ボス曲では1をオーケストラ調、2をロック調、という住み分けをしていて、この決戦1はオーケストラのサウンドをフューチャーした楽曲になります。

冒頭からテンションマックスのストリングスの刻みと、細かく躍動するようなオーケストラスネアのリズムが印象的だと思います。
今回このオーケストラスネアは贅沢にも生でレコーディングしていて(こういったパーカッションって性質上打ち込みである程度成立してしまう場合が多く、よっぽど予算がついたりこだわりが無いと打ち込みで済ませられたりしてしまうのです。)全体のサウンドの疾走感をより引き立たせてくれているのではないかと思います。

その後、象徴的なのはやはりメインメロディを奏る熱いヴァイオリンソロかと思います。
オクトパストラベラーのボス曲では、こういったヴァイオリンソロが大活躍する楽曲が多いです、「理を司る者」や「ボスバトル3」など。
僕自身がそういうサウンドが好きだという事もありますが、やはりメインメロディを奏る楽器としてヴァイオリンはとても便利なんですよね、機動性も高く、音域も広い上に、華があるという、JRPGの音楽でメロディを任せるのに最適な楽器の一つだと思っています。
この曲ではその魅力をこれでもかと感じていただけると思います。

テクニック的なところをご紹介するとすれば、
まず0:35〜からヴァイオリンのメロが始まり、そのフレーズを1:22〜から転調して再現し、1:34〜で更に転調、1:51〜から一番最初のキーに戻り再び再現という、形を変えて同じフレーズを何度も繰り返す事によりメロディを印象付けるという構成を取っています。
こうして改めて文章にしてみると、転調好き、ヴァイオリンソロ好きの作曲者の好みが存分に反映された曲と言えるかもしれませんね笑

なんだかんだ気合入った解説になって長くなってしまったので、今日はこの1曲で!


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