深き夜

Tr6-9 深き夜

フィールドを移動するといつの間にか夜の状態から戻せなくなって、変な不気味な敵は出てくるわ、音楽はなんだか不気味でおぞましい雰囲気だわ、で色々驚かれた方も多かったんじゃないかと思います。
この曲は後にシナリオで明らかになっていく昼が夜に浸食される様を音楽的に表現したもので、コーラスがなんとも不気味な雰囲気を醸し出しているかと思います。

本楽曲解説で、2の音楽は夜ver.で「歌」をフューチャーしてると書きましたが、その普段美しい、心が穏やかになるような夜ver.の歌の要素が、この曲では段々とその本当の一面を現し、本作の持つ夜の真の意味と、その恐怖を伝えるための表現手法となる、という大事な役割を果たしています。

これは元々僕自身が2の音楽にたくさん歌の要素を入れたいという希望から、夜の音楽に、夜を表現する要素として歌を入れましょう、という方向性に決まっていった流れがまず存在し、後々にそのアイディアを更に膨らませ、夜の美しさを表現する為に取り入れた歌の要素を、その真の姿である夜の怖さを表現する為に使おうという演出に至りました。

高橋P、宮内Dとの音楽のアイディア出しで決まっていった演出プランですが、本作ならではの面白い演出になったのではないかと思います。

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