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クレストランド地方/ヒノエウマ地方

Tr2-3 クレストランド地方

この曲は個人的に特にお気に入りの一曲です。

クレストランド地方は、山々にさす夕日と紅葉、そして何よりも赤とんぼ!エモい要素をこれでもか!と詰め込んだ非常に景色の美しい地方です。

夕日や紅葉というのは、夜、そして冬へと向かう黄昏のものですから、やはりどこか物寂しい印象が音楽に必要になりますよね。
しかし、その奥にはしっかり太陽や紅の暖かさが有り、優しく包み込んでくれる、そんな曲調を目指しました。

クレストランド地方にはフレイムチャーチという聖火の街もありますから、そことの共通点も重要になります。
メロディーは、フルートで演奏されており、このような木管楽器の持つ暖かさが、この曲の大事な要素として機能している事が感じてもらえるのではないかと思います。
0:24のあたりからオクターブ上でピッコロが重なってくるのもエモエモポイントと言えると思います。

また、この曲はナッシュビルで収録した箱の広さを感じるオーケストラの音色がとても効果的に作用している曲であるとも思っています。

そんなサウンドに注目して聴いて頂ければ嬉しいです。


Tr2-5 ヒノエウマ地方

ヒノエウマ地方はヒカリの旅の出発地点なので、ヒカリ同様アジアンテイストを感じさせる曲調を意識していますが、この曲に関してはどちらかというとシルクロードで鳴っている音楽のようなイメージで作っています、アジアとヨーロッパの雰囲気が混ざったような感じです。

ヒカリのテーマで中国楽器のシャオという笛を使っていると解説しましたが、同じくこのヒノエウマ地方の曲でもシャオを使用してサウンドの統一感を持たせています。

一方この曲は、和音やコード進行に関しては非常にヨーロッパ的な響きで作られていて、あまりアジアンな雰囲気が入ってはいません。
しかし、楽曲を通して後ろにマリンバのアルペジオフレーズがずっと鳴っていて、そこに若干のアジアンな雰囲気が見え隠れします。

ちなみに、1:21〜あたりからのメロディを吹いている楽器、これ実はクラリネットなんですが、そうだと気付いた方ってどれくらいいますかね、多分いないんじゃ無いかと思いますし、僕も気づけない自信があります(笑)

このクラリネットを吹いてくださっているのは中ヒデヒトさん(@NAKAHIDEHITO)というスーパープレイヤーで、クラシックからポップスまで幅広く吹ける方なのですが、なんとDudukという民族楽器(こちらはダブルリードの楽器のようです)も吹ける方なのです!
そこで録音当日吹いてもらったところ、ちょっと思ってたイメージと違うな、となり、試しにクラリネットでDudukっぽく吹いてもらえますか?と頼んだらこのテイクが録れて一発OKとなりました!


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