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悠久の遺跡/背中を押して

Tr5-2 悠久の遺跡

今回のダンジョン曲の中では一番のお気に入りかもしれません、
HD-2Dの幻想的なビジュアルも相まってゲーム内で思わず立ち止まってしまう事の多いエリアです。

曲の発想のスタートは全体的に配置されているDmのドリアンスケールで(レミファソラシドレという音階で、Dmのナチュラルマイナースケールは本来シがフラットするのですがシがナチュラルするものをドリアンスケールと呼びます。)淡々とこのスケールが続く上にメロディが展開していくと面白い曲になりそうだなと思い、この曲のアイディアの中核になっています。

音色も相まって、まるで時が止まったような、不思議な感覚を想起させる効果を上手く起こせたかなと思います。

またコードとしてもDm→Cmのドリアンスケールを行き来する事で、キーが変化する事による不安定感も、その要素に大きく寄与しているかなと思います。

サビのポイントとしてはメロディのバックを支えるストリングスのハーモニーが3度では無く4度でハモっている点で、どこかの解説でも書いたような気がしますが、4度の響きというのはとても空虚な響きのする音の関係にあり、その空虚さがいい意味で不思議な雰囲気を醸し出す事に寄与しているかなと思っています。


Tr5-3 背中を押して

宮内Dのお気に入り曲だと聞いてます笑
元々は別の曲を想定してそのスケッチとして書いた曲だったんですが、雰囲気が合わないなと思ってストックしていたものを一通り宮内Dに聞いてもらったところ、この曲のフレーズをとても気に入って貰って、ぜひイベント曲として使わせて貰いたい、とそういう経緯で作られた記憶があります。
私自身も気に入っていたメロディなので、こうやって日の目を見せることが出来て大変嬉しいです。

この曲に関してはテクニック的なところを語るのはもはや野暮というもので、出てきたメロディ一発勝負という感じで、アレンジも変に奇を衒わず素直に素材を活かすものになっています。


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