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その集落は砂の行く先/業の棲み処

Tr5-4 その集落は砂の行く先 昼/夜

タウン曲で一番のお気に入りは「都に吹く、緑の風」と先日書きましたが、早速前言を撤回いたします…(笑)
この曲との同率1位でお願いします…m_ _m

ローテンポのしっとりした曲ですが、特にメロディが気に入っている曲です。日本っぽさも中国っぽさもどちらも感じるようないい具合のオリエンタル感のあるサウンドと、ホロリと来るサビのフレーズが上手く作れたかなと思っています。

この楽曲は使用している楽器にも特徴的が有り、昼ver.では揚琴(ヤンチン)という楽器を、夜ver.ではオンド・マルトノという楽器を使っています。

揚琴というのは中国の打弦楽器で、手に持った竹製のバチで小型の琴のような形で貼られた弦を叩く事によって音を出します。
打弦楽器ですので、必然的に音は減衰します。なので、長さの長い音符を演奏する際はトレモロ奏法(音を右手左手交互に何度も連打する事によって長い音符を表現する)が用いられます。
また、バチの種類によっても音色が変わり、バチの先端についているマレットの部分の材質の違いによって、色々な音色を出す事が出来ます。
昼ver.ではこの揚琴が0:26あたりから出てきます、上記したトレモロ奏法の美しさを堪能して頂ければと思います。

また夜ver.ではオンド・マルトノという楽器を使っていて、こちらは揚琴よりも更に珍しい楽器です。
以下のインタビュー動画でオンド・マルトノについて詳しく話しているので良ければご覧になってください。

どちらもこの曲だけの為に演奏者をお呼びしてレコーディングをしたので、それだけ思い入れの強いが楽曲です。


Tr5-6 業の棲み処

屋敷系のダンジョンで流れる室内楽風の舞曲をイメージして作った楽曲です。
ヴァイオリンとチェロがそれぞれソロを取って、最終的にはそれらが絡み合って技巧的なアンサンブルを作っていきます。

「業の棲み処」という曲名は如何にも悪い奴らの根城というイメージを感じさせますが、表現したかったのは人の持つ傲慢さや虚栄心など、邪悪とはまた違った人々の「業」で、それらが待ち構える場所というニュアンスでつけてみました。


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