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悪の奔流/ノーマルバトル3

Tr5-7 悪の奔流

この曲僕はハーヴェイのイベントシーンを見ながら作ったのでそのイメージがめちゃめちゃ強いんですが、皆さんはどの悪役を思い浮かべるでしょうか?
シナリオの中でも特に黒幕に近いキャラの、クライマックスに近いシーンを想定して書きました。

1:01からのストリングスのメロディを1:29から更にトランペットでユニゾンするのがこの楽曲のキモだと思っています。
「悪の奔流」という楽曲名ながらも、そのメロディがどこか哀愁も感じさせるような雰囲気なのは、巨悪はただ邪悪なだけでは無く、悪は悪なりの美学のようなものを持っていて、その自らの思想を饒舌に語るような、そんなシーンに相応しい音楽を考えた時に、こういったちょっと憂いを感じさせるようなテーマが合うかなと、思ったからです。
皆さんはどう感じましたか?


Tr5-8 ノーマルバトル3

シナリオの終盤でかかる3段階目のバトル曲です。
この曲は3曲ある通常バトル曲の中でも、特に1の音楽(バトル3)との類似性を感じた人が多かったのではないでしょうか。(0:15の箇所など)
この箇所を除けば、他の部分に関してはそっくりそのままモチーフを持ってきているわけではないですが、全体的に限りなく同じ雰囲気になっているかと思います。

これまでの楽曲解説でも、1の音楽から「変えた部分」と「変えなかった部分」のお話を何度かしてきたかと思いますが、
この曲に関してはモチーフなどの引用はしていないが「変えなかった部分」の最たる例で、やはりバトル3という曲の持つ役割を果たす為にも、「変えない」という選択肢を取る事がベストかなと、思った末の着地点という感じです。

というのも、やはりどうしても通常バトル自体がどんどんテンションのインフレを起こしているというか、テンポもテンション感も高いものになってきていて(オクトパストラベラーというタイトルの中でも既に。)その中で更に3段階の強弱をつけるとなると、どんどんボス曲とテンション感が肉薄してくるという問題があります。
そこでこのノーマルバトル3に関しては、1のバトル3の雰囲気を踏襲する事で、オクトパストラベラー内での強弱として、このバトル曲が3段階目である、というある意味別の指標で強弱を表現するという手段を取った、という形になります。

もちろん楽曲自体のテンション感で既に3段階の強弱をつけられるようには意識はしていて、そもそも2がオクトパストラベラーシリーズ初プレイという方もいらっしゃると思うので、それはそれでちゃんと変化を感じてもらえるようにしなければいけないのですが、シリーズをプレイして頂いている方には、「おっ」と思ってもらえるような、そんな要素であればいいかなと、それぐらいに考えています。


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