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ワイルドランド地方/リーフランド地方

Tr1-19 ワイルドランド地方 昼/夜

ワイルドランド地方は、風荒ぶ荒野、そしてパルテティオの旅の出発点でもあることから、どこかウェスタン音楽をイメージさせる楽曲にしました。

メロディラインですが、荒野の風が吹き荒れる寂しい情景を表現するため、パンフルートを使っています。
パンフルートというとフォルクローレというアンデスの民族音楽で使われているイメージが強いと思いますが(有名な曲だと「コンドルは飛んでいく」とかありますね。)
どこか物寂しげな音色は、赤土の荒野にピッタリだなと思います。

1:11のあたりで出てくるギターのような音の楽器はマンドリンといい、
マンドリンとは、構造はギターとよく似ている弦楽器ですが、少しサイズが小さく、ピックで弦を弾いて音を出す楽器です。
ここではトレモロ奏法というマンドリン特有の演奏方法を使用していて、ピックを素早く弦を往復するような動きで弾くことにより、なんとも言えない不思議な雰囲気の音色になります。

途中に出てくるビブラートの効いたトランペットの音色も、まさしくマカロニウェスタンといった雰囲気ですよね!


Tr2-1 リーフランド地方 昼/夜

リーフランド地方は緑と色彩豊かな花々、そして暖かいのどかな田園風景の広がる地域で、アグネアの旅の出発点であります。
彼女のテーマはケルト音楽をモチーフにしていると解説しましたが、フィールドテーマでもそれを踏襲しています。

この曲も、体験版がリリースされた際に、ディレクターの宮内さんと一緒にゲーム配信を行い、詳しい解説を行っているので良かったらご覧になってみてください。(1:33:43付近)

掻い摘んで文字にすると、この曲のキーはDメジャーでありながら、頻繁にドナチュラルの音が使用されています。本来このドの音はDのキーには存在しない音ですが、ケルト音楽で良く用いられる音階を使うと、このドの音を使用する事が出来、それがケルト音楽らしい雰囲気を作っています。

さらに、この曲ではサビの後半で、DキーからA♭のキーに転調する場面があります。このようなここぞという場所での転調は、ドラマチックな演出や鮮やかな色彩を加えるために役立っています。

また、メロディーにはローホイッスルという楽器が使われていて、この楽器もケルトで良く用いられる楽器です。(夜バージョンではティンホイッスルを使用いますが、こちらも同様に良く用いられます。)


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